用途に合った汎用プログラムがない場合の対処法
前回の記事で、webプログラムの選択方法についてお話いたしましたが、今回は選択する該当プログラムが見当たらない場合、どうすればよいかのお話です。
需要の高いプログラムは、汎用CMSとして世に出ていますが、それほどの需要がないプログラムは汎用CMSとしては出ていません。
どうすればよいのでしょうか?
無いものは作る
独自仕様のwebプログラム、プログラムカスタマイズが必要なケースがあります。
例えば施設の予約状況案内であったり、不動産の情報案内など、仕様が会社、店舗ごとに異なる場合は、汎用CMSでは対応できません。
そこで2つの方策が考えられます。
【1】汎用CMSを改造する
【2】独自でプログラム制作を行う
汎用CMSとは、ワードプレスや、EC-CUBEなどのことです。
0からプログラムを制作することが困難な場合は、既存のものを利用することになります。
ただし、あまりにも用途とかけ離れすぎている場合、かえって複雑になり利便性の欠如、メンテナンスの複雑化などのリスクが発生します。
独自プログラム制作は、独自仕様に対応することが前提であるため、利便性、メンテナンス性は高い反面、独自プログラムに対応できるホームページ屋は極端に少なく、どっちかといえばソフトウェア制作会社の範疇になります。
作れないならば、制作を依頼する
独自プログラムは、少なくともSEやプログラマーの業務経験がないと、お金をいただけるプログラム制作は難しいです。
なぜならば、プログラムは仕様書と設計図が一番大事であり、仕様書、設計図を描く技術が求められるからです。
例えば、プログラム設計段階で、プログラムの矛盾点や無理のある部分を検出し、設計図の修正を行わなければならないのですが、この作業はプログラマーとしての経験がなければ、何が矛盾点なのか?どこに無理があるのか?がわかりません。
独自プログラム制作は非常に難易度の高い作業なのです。
自力で要求仕様を満たすことができない場合は、外注も視野に入れることが必要です。
予算の壁を突破する
独自プログラムは、難易度の高い技術が必要な分、供給が少なく費用が高騰します。
そのため、ホームページ制作の費用とは別の費用が発生します。
ソフトウェア開発会社に依頼すれば、最低新車1台分以上はかかります。
予算の壁に当たってしまったら、妥協点を見つけることが肝要です。
- 本当に必要な機能なのか?
- 分割納品にして、予算を複数年で計上できないか?
- ソフトウェア開発会社でなく、ホームページ屋で対応できるところはないか?
検討項目は無数にあります。
webプログラムとは利便性の高い反面、想像以上に高額なものなのです。
用途に合うプログラムが見当たらない場合は、まずは「相談」から始めるのが賢明です。
続きはまた次回。
本日のまとめ
- 用途に合う汎用CMSがない場合は独自プログラム制作をおこなう。
- 自力制作が困難な場合は、制作できるところに依頼する。
- プログラム制作は想像以上に高額費用がかかる。