人様に売るよりも人様の役に立つことを心がける
ホームページには何を表現すればよいのでしょうか?
私自身駆け出しのころは、この壁によく当たり試行錯誤でした。
ホームページというと、「技術」「理系」「IT」といった印象があります。
作ること自体が難しいため、いつの間にか技術を駆使しながら「作る」ことが目的となってしまいがちです。
しかしながら、ビジネスホームページの根本は「広告・宣伝」です。
それを踏まえてホームページに表現してゆくことが大事です。
お客様は外観を見ず、中身を見られる
自分がお客様の立場になってみるとよくわかることがあります。
私は、ネットショッピングをしているときはそのホームページの外観には、まったく目がいきません。
自分の欲しい商品の写真・情報にだけ目が行きます。
操作しやすい、見やすい、わかりやすいということは大事ですが、お客様からすれば1番は「自分の欲しい物の情報」であり、それ以外は2の次です。
ところが、売り手側目線でホームページを構築するとこの逆をしてしまいがちです。
ホームページはデザイン性がよく、機能性もよく、美しいことを1番とし、商品の情報や写真は2の次にされるケースが多々あります。
これでは、ホームページからの成果はなかなか得られません。
お客様からするとそれは「ほしい情報が無いホームページ」だからです。
売るという感覚こそ2の次にすべき。
商売を始めると「とにかく売らないと」という観念に迫られます。
売らなければ収益を上げられないのは自明の理です。
しかしそれとは裏腹に、お客様は北風と太陽の童話のごとく、必死に売ろうとすればするほど、お店離れをされます。
なにより自分がお客様の立場の時に、必死にセールスをかけられたら、一歩引いてしまいませんか?
逆に、とても困っているときに助けてもらえたら、有償でもありがたいと感じます。
商売の現場では、これらのことを熟知しておられる方は多々おられます。
これをホームページにも活かすことで、成果の出せるホームページになるのです。
ものを売るとは、人様の役に立つこと。
対価を頂かなかったら、それはボランティアであり商売ではありません。
ボランティアではやがて、お客様にサービスを提供し続けることに限界がやってきます。それはお客様にとって良くないことです。
だからと言って、対価ありきの商売ではお客様から敬遠されます。
この矛盾に悩むのも商売です。
ただ、昔の方は良い格言を残されておられます。
私自身もこの格言を実感できているため、商売が続けられています。
その格言とは、
「お金は後からついてくる」
これが実感できると、売るという感覚がなくなってきます。
売る感覚がないと、「人様の役に立つ」ことを考えることができるようになります。
ビジネスホームページは、人様の役に立つことを前提として構築することで、初めて成果が出るとはこういうことなのです。