マーケティング手法が生かされた注目のドラマ

2018年2月5日

マーケティングについて学ぶと、世の中のいろんなことに対し「気づき」があります。
マーケティングは、「強者」の戦い方と、「弱者」の戦い方があり、弱者だから勝てないでなく、「弱者の戦い方をしないから勝てない」なのです。

最近、マーケティング的に弱者の戦い方をしている「ドラマ」が始まったので紹介いたします。
ドラマの内容はマーケティングとは関係ありませんが、マーケティングの視点からみると、とても面白いです。

ネットテレビのドラマへの挑戦

(ネットテレビ)で最近始まった、オリジナルドラマです。
アベマTVは、ニュース・バラエティまたは、アニメ等TVの再放送を主としたネットテレビです。

今までオリジナルドラマはありませんでした。
しかし、面白いのは徹底的にランチェスターの「」を用いている点です。

 

ネットテレビドラマの現在の立ち位置

ドラマ界の状況を分析してみると、地上波キー局、準キー局が制作しているドラマが現在「強者」として君臨しています。キー局同士でも1番手、2番手、3番手以下といった立ち位置がありますが、ネットTV局のドラマはどう見ても「弱者の立ち位置」です。

それは、以下の2つの理由からです。

  1. テレビ媒体に比べ、ネットTV媒体の普及率が低い
  2. ドラマ制作実績が0である

他にも、予算体力、知名度など要素はありますが、アベマTVのドラマの立ち位置は間違いなく「チャレンジャー」です。

 

徹底したニッチ戦術を用いているドラマ

ニッチ戦術とは、「スキマを狙う」戦術のことです。
特色や価値を極限まで細分化し、大手が狙わない、もしくは大手が旨味を感じていない分野を狙い、大手との差別化をはかり、大手の同質化戦術を避ける作戦です。

この場合の大手とは、地上波キー局のドラマです。
知名度・実績・予算で勝る大手が、同じ内容のドラマを作成したら、到底かないません。

ですが、見ているとどこの地上波のドラマともかぶらないニッチな内容で話が展開してゆきます。

■モチーフが「声優」をテーマとしている点
ドラマは視聴者の好み、いわばお客様の価値観で内容が考えられています。
そのため多数派の共感が得られやすい内容がドラマになりやすいです。
しかし、アベマTVのドラマは、声優というごく一部の方の共感しか得られないテーマで制作されています。

だからと言って、勝負をすてているわけでもなく、大手の「広く浅く共感するドラマ」に対し、弱者の「細く深く共感するドラマ」で差別化しています。

ほとんどの方は共感しないけれども、一部の熱狂的なファンを生み出す構造です。

■演じておられる方に知っている人がいない
このドラマには、有名な役者さんが誰一人出ていません。
ゲストで著名な声優さんが出ておられますが、むしろそちらの方のほうが知名度があります。
ただ、知らない人が演じておられるので、役者の人に対する「先入観」が全くない状態で見ることができます。

 

3ヶ月後に成功・失敗の判断がでる

始まったばかりなので、なんとも言えませんが、1クール終わるころには世の評価が出ると思います。おそらく地上波ドラマほどの評価は得られないかもしれませんが、徹底した「弱者の戦術」を用いる姿勢には共感するところがあります。

変わった視聴動機ではありますが、成功すればネットプロモーションの形が大きく変化する可能性もあるため、注目してみていきたいと思います。

そのドラマは、以下のドラマです。

#声だけ天使

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


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