「売る」と「売れる」の違いが商売の生命線
私どもの商売は原則オーダーメイド受注のため、「売れる」とは「仕事をさせていただく」ということになります。開業当初はこれがよくわからず「売る」ということをしてしまい、よく失敗しました。
売り上げを伸ばすことは、より多くの仕事をさせていただくことになります。
しかし、単に数が多ければよいというものではありません。
今回は昔の失敗談です。
「商売=お金を稼ぐ」と勘違い
商売を始めて、最初に思ったことは「お金を稼ぐ」ということでした。
事実、企業の目的は利潤の追求。お金を稼がなくてはすぐに干上がってしまいます。
当時浅はかだった私は、「売る」ということに執着してしまい、仕事をとることと、名前を広めることに躍起になっていました。
しかし、これでは売れるわけがありません。
売れないのに、なぜ売れないかがわからないという日々が続きました。
気が付くと一見オーダーが多数を占める
そこそこ仕事をさせていただけるようになっても、まだ「売る」という姿勢でした。
ある程度売り上げはついてきますが、波がある状態でした。
それもそのはずです。
仕事の大半が新規の取引ばかりでした。
勘違いしてはいけないのは、新規の取引はとても大切です。
ただ問題はそれだけになっていた点です。
当然、新規案件とは安定して受注できるものではなく、仕事の波が不安定です。
何が失敗なのか見えますでしょうか?
商売をしようと思われたら、大半の方は同様のことになるのではないかと思います。
商売だから、「売る」のは当然ですが、私の考えでは「売る」という行為だけではいずれ破綻すると考えます。
マーケティングの見方をしても、「売る」だけでは売れません。
不足している要素が多数あります。
それに気づかない限り、「売れる」という状況にはなりません。
ではいったいどうすればよいのでしょうか?
次回より、一つずつ解説してまいります。
続きはまた次回。