ホームページの分析はアクセスツール解析から
孫子の「敵を知り、己を知れば百選危うからず」の故事の通り、お客様を知り、自社の状況を知ることで、今何をすべきかが見えてきます。
ホームページで成果を出すためには、正しい分析を行う必要があります。
なぜならば、間違った分析を元にした改善は効果が出ないためです。
分析とはそれほどに重要なフェーズなのです。
分析の基本は、「何処の」「誰が」「何を使って」「どこを見ている」
アクセス解析というと、つい何人のアクセスがあったのか?ということのみを見てしまいがちですが、その数値は「結果」でありこれからホームページを発展・向上させてゆくために見る数値は他にあります。
マーケティングの考え方をすれば、自社商品・サービスのターゲットとなる方はどなたで、どのように購入され、取捨選択の要因はなんであるかなどということを調べます。
これをホームページにあてはめて考えるのですが、ホームページの場合はアクセスツールに細かな情報が記載されており、まず必要な情報を洗い上げることから始めます。
具体的には、「人」「流入経路」「閲覧ページ」を主に分析します。
ターゲット層を集客できているか?
流入を増やす方法はないか?
どのページが人気があり、またどのページで離脱されているか?
という風に、何をどう改善すべきかという視点でアクセス解析ツールを見ると、ただの数字も、意味のある情報として見えてきます。
毎日アクセスツールを見る習慣をつける
アクセスツールを見ていても、さっぱりわからない。
数値は見ることができるけど、その数値が何を意味しているかがよくわからない。
かく言うわたしもかつてはそうでした。
アクセスツールとは何で、こんなにわかりにくいものなのだろうと日々思っていました。
ですが、毎日アクセスツールを見るようになって、少しずつ理解できるようになり、やがて現在のホームページに足りないものや、必要な改善点が読み取れるようになりました。
ただ見るのではなく、以前との数値の違いや、この数値は何を示しているのかなど疑問をもって見ることで、アクセスツールが読めるようになります。
アクセスツールを「見る」ことができる人は多いですが、「読める」人は少ないかと思います。だからこそ読めるようになるまで毎日見ることが大切です。
分析の極意は「考える力」を鍛えること
アクセスツールで有用なものに、Google アナリティクスがありますが、その操作性の複雑さから、「使い方」を身に着けようとする傾向があります。
しかし、いざ操作方法を会得しても、さっぱり分析・解析ができません。
それもそのはずです。
アクセスツールは、表示されるさまざまな数値を見て考えなければ分析・解析はできないのです。
アクセスツールの見方にマニュアルはありますが、分析・解析の方法にマニュアルはありません。
なぜならば、マーケティングは商売ごとに分析・解析のポイントが変わってくるため、一つの解析・分析事例が必ずしもすべての商売に当てはまるわけではないからです。
使い方にこだわるのではなく、考え方にこだわることが大事です。
ホームページで成果を出すためには、問題点とその原因を明らかにしなければなりません。だからこそ「分析力」が必須なのです。