制作会社ランク別ホームページ作成費用の比較

2020年2月27日2020年3月4日

　ホームページの必要性は感じているけれども、請求が想定を超える金額になったらどうしよう。
依頼はしたいけれど、費用に不安があり依頼に踏み切れない。
そのような悩みはあって当然です。

ホームページ制作料金とは、相場があって無いようなものです。
なぜならば、制作会社ごとに料金設定が千差万別だからです。
事実、大手制作会社様と私どもでは大きな差があり、制作費用にも大きな差があります。

ホームページは良いものにしたいけれど費用は押さえたい。
安くて良いもの。安くて効果の出るもの。安くて楽なもの。
だからいくらなのかを知りたい。

ホームページ制作は、料金について合意に至ったらお仕事をさせていただくものです。

とはいえ、ある程度いくらぐらいかは知っておきたいものです。

というわけで、本日はそのようなギモンにお答えしたいと思います。

結論：とにかく高い。

元も子もない答えですが、事実です。
論より証拠として、ホームページ制作見積もりサイト「アイミツ」の記事に、ホームページ制作料金の記事が書かれています。

大手ホームページ制作会社の特徴（アイミツ記事）

この記事によると、予算は10,000,000円～の予算を準備と記載されています。
そんなに高いの？
家が建つんじゃないの？

と思われると思います。
でもご安心を。
この記事は日本でも「超一流制作会社」の相場です。
クライアント様も日本を代表するような上場企業ばかりです。

ホームページ制作会社には、会社規模に応じて大まかに４つのランクがあります。
制作会社はこのランクのいずれかに該当しています。

では一般のホームページ制作はどのくらいなんでしょうか?
それを図にまとめてみました。

制作会社ランク別予算帯

ホームページ制作会社の価格帯はケースバイケースで、一様に「いくら？」と表現できるものではありません。

ただ、制作会社の規模によっておおよその価格帯というものがあります。
それに当てはめると、おおよそこの図のようになります。
（あくまでも私の経験上にもとづく価格帯で、必ずしもこの通りではありません）

先ほどのアイミツにも、料金シミュレーターがあります。
これで試すと、中小規模の目安料金が表示されます。

では次に、それぞれの制作会社のについての解説をいたします。

[松]rank:超高級制作会社～社員が数百人もいる大企業～

社員数	数百人規模
会社規模	大企業
予算	10,000,000円～

10,000,000円以上予算が必要な超高級制作会社は、会社の規模も大きい大企業制作会社です。

クライアント様はテレビのCMで聞いたことあるような一流企業ばかりで、おそらくIT系企業より売上のある制作会社もあるのではないでしょうか。

業務内容もweb制作にとどまらず、大規模なwebマーケティングも行い、経営とも直結した制作が特色です。

独自システム構築、市場動向調査、超一流デザイン・制作などサービスも多岐にわたります。

文字通り日本最高峰の制作会社です。

この規模の制作会社に依頼すれば間違いないでしょうが、1千万円以上の広告費を計上できるクラスでなければ依頼できません。

まさに雲の上の天上界クラスです。

メリット	・日本最高峰のweb制作をしてもらえる ・セールス面に関して多角的なサービスが受けられる ・制作において不可能がない
デメリット	・大企業クラスでないと予算が準備できない ・運用コストも相当かかる

お金があるならば間違いなくこのクラスの会社に依頼すべきですが、そうでない場合は、中規模制作会社を選択することになります。

[竹]rank: 中規模制作会社～社員が数十人の中堅企業～

社員数	数十人規模
会社規模	中小企業
予算	1,000,000円～

1,000,000円以上の予算が必要な中規模制作会社クラスは、企業規模としたら、中小企業に部類されます。

超高級会社は日本で数えるほどしかありませんが、中規模制作会社になると各都道府県に必ずあります。

足を運べる、足を運んでもらえるという意味では身近な制作会社といえます。

社員数が数十人いるため、設計・システム・デザイン・構築などの分業制作が可能な分、品質が高い特色があります。

日本の全企業のうち、約99.7%が中小企業です。
事実上日本のweb制作を請け負っている制作会社クラスといえます。

メリット	・品質の高いwebを制作してもらえる ・100ページを超えるような大規模サイトにも対応 ・身近な業者依頼が可能
デメリット	・費用が高い ・運用コストがある程度必要

ただ、予算が合わない場合は小規模制作会社に依頼することになります。

[梅]rank: 小規模制作会社～社員が数人規模の小さな事務所～

社員数	数人規模
会社規模	自営業、小規模事務所
予算	300,000円～

300,000円以上の予算が必要な小規模会社クラスは、会社形態もあれば個人事業形態もあります。

中規模制作会社が、各都道府県の主要都市に多いのに対し、小規模制作会社はほぼ各市町村にあります。

そういう意味では、頻繁に打ち合わせしたり、頻繁に足を運んでもらえたりでき、より身近な制作会社といえます。

マンパワーが足りないため、中規模制作会社より劣ります。
ただ腕のある人が独立すると、大抵このクラスになるため、特定分野において中規模制作会社より優れている場合もあります。

メリット	・予算がある程度抑えられる ・特定分野において強みがある ・近所のケースが多く対面打ち合わせが容易
デメリット	・100ページを超えるような大規模サイトに対応できない ・費用はある程度抑えられるがそれでも数十万かかる

経費や予算が限られている場合はほぼこのクラスに依頼することになります。
それでも予算が合わない場合は、以下のかけだしに依頼することになります。

[苔]rank: かけだし～一人できりもりするなりたてのフリーランス～

社員数	1人
会社規模	フリーランス
予算	30,000円～

わずか30,000円～の制作も請け負う低価格フリーランスです。
web制作を学んで開業された方が、実績を作るために低価格で請負うのが実情です。

一人での制作のため、マンパワー不足が否めません。

かけだしの目標は実績を積み、いち早く「小規模制作会社」に上がることです。
そうなると、制作費用は一気に上がります。

制作技術はありますが、経験不足感は否めません。
「経験を積む」という意味で価格が安いとも言えます。

私もかつてこのランクでした。
実績がなく、経験もないため低価格でしか仕事が取れない状況でした。

メリットは価格が安いのみです。
ここですら予算が合わない場合は、自作になります。

メリット	・価格が安い
デメリット	・100ページを超えるような大規模サイトに対応できない ・安かろう悪かろうは覚悟

ランク外：自作～低予算で作る～

ホームページ制作ソフトや、JIMDO等の自作ホームページサービスなどを利用しての制作を自分でやることになります。

予算がない場合はこの方法しかありません。
ただ、上手く、綺麗に、かっこよく作るためには、ホームページ制作会社に就職できるレベルの技術が必要です。

メリット	・費用がほとんどかからない
デメリット	・仕上がりは自分の努力次第 ・制作技術習得費、制作ソフト費などの間接費が制作料を上回るケースもあり

制作会社選定で気おつけるべきこと

ホームページ制作会社にはそれぞれ「規模」があり「規模に応じた予算」があります。

でもこれは依頼主様側にも当てはまることです。
自社の広告宣伝費の予算から、適した制作会社を選定されるかと思います。
もし予算枠に適さない業者を選ぼうとされる場合は注意が必要です。

予算枠より下の業者ならばともかく、予算枠が上の業者の場合は慎重に検討されることも肝要です。

制作業者は規模によってターゲットが分かれています。
それを逆手に取り、自社の規模に合う制作業者を選ぶことが良い業者選びです。

どこに頼めばよいかわからなくても、必ずホームページ制作業者にはに制作費の枠があります。その枠が自社・自店舗の予算と合っているかどうか判断しましょう。

制作業者の会社情報等で、おおよその会社規模がわかります。
そこを見れば、おおよその予算枠が予測できるというものです。

ホームページ作成とは高額なサービス

御覧の通りほとんどの制作会社の制作費は高額です。
だからこそ、それ以上のサービスが大事です。

例えば私どもの場合、ホームページをいきなり作るということはありません。
ヒアリングをさせていただき、情報収集・リサーチを行い検討を重ねます。
ホームページを構築するだけの作業割合は３割ほどで、後の７割は「どうすれば良くなるかを考える作業」です。

この作業だけで何週間もかかります。

私どもですらそうなのですから、他の制作会社様も同等以上の見えない努力があります。

本記事がちょっとでも依頼主様のご参考になれば幸いです。