ホームページのターゲットは細く深く

2020年2月26日

 ホームページを作ってこれから集客をされようと思われる方に限って、陥りがちなワナがあります。それは日本特有の「もったいない精神」が裏目に出てしまうことなので、誠実でまじめで信頼性の高い方ほどやってしまいがちなことなのです。

今回は、より集客を実現するための考え方についてお話いたします。

自社のホームページを誰に向けて情報発信をしようと思われますか?

 ホームページなのだから、日本全国の老若男女日本国民全員をターゲットにすればより結果が伴うと考えてしまうものです。しかし、これは必ず失敗するホームページ制作の考え方です。

なぜならば、自身が消費者の立場に立てば一目瞭然です。

例えば1本1,000円の少し高めのボールペンですが、グリップ部分に独自の技術が盛り込まれている商品をホームページで紹介する文言を表現するとします。

広く浅くの考え方であれば、
①「どなたの手にもなじむ汎用性の高いボールペン(1,000円)
と表現します。

それに対しターゲットを絞り、
②「長く書きつづけても指が痛くならないボールペン(1,000円)
と表現したとします。

どちらの表現がが「欲しい」と感じるでしょうか?
①は一見問題ない感じがしますが、「ボールペン1本1,000円もするなら、100円のボールペンでいいや。」になりがちです。つまりターゲットを広く持ちすぎてしまい、せっかくのボールペンの特色も濁した表現になっているのです。。

それに対し、②はボールペンで指が痛くなる方のみにターゲットを絞っています。指が痛くならない方は対象にしていません。

ボールペンで指が痛くなった経験のある方にしたら、その現象はとても苦痛で何とかしたいと考えています。そういった方は、「1,000円でその苦痛から解放されるならば安い」と思考されます。

ターゲットを広くすると、一見より多く売れるような感じがしますが、実際はターゲットを絞ったほうがよく売れるのです。

それは、商品やサービスの真の価値を表現することができるからです。

専門性を極めると同業他社を凌駕する独自性になります

 ビジネスホームページで必要なことは、「役に立つ情報」です。
誰しも知っている情報では価値がありません。誰も知らないことをピンポイントで突くからこそ、より効果を発揮するのです。

そのためには独自性の強い情報が必要です。
独自性の強い情報とは、同業他社に優っている御社の専門分野にほかなりません。

御社独自の専門分野こそ、お客様が一番興味を持たれ、購入を検討される動機になる情報です。

自社の「この分野だけはどこにも負けない」という情報をホームページに細く深く表現することで、ホームページで効果を上げることになるのです。

現代は少量多品種販売がさらに加速した個人多品種の時代

 高度成長期は大量生産、大量消費でしたが、平成になり好みを選べる少量多品種販売が主流化したことで、消費者は同じ種類の商品を好みに合わせて選べるようになり、消費者が商品を吟味するようになりました。

やがてネットが普及し、商品の情報が膨大にあふれ、まったく同じ商品を取り扱っていても、売れる店と、売れない店の差が出るようになりました。

現代は情報があふれ、また情報をすぐ手に入れることができます。
現代の消費者は「人様とは違うもの」を求める傾向が強く、消費者が既に知っている情報は、掲載しても見向きもされません。

今ビジネスホームページに求められていることは、現代に合った情報コンテンツです。
ただホームページは作っても効果はでません。
効果を出すためには、経営で実践されているマーケティングをホームページに活かすことが大事なのです。

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


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