自社サービスの独自性に気づく方法。
前回の記事で自社のサービスが独自性を持っていたことに気づいたことをお話いたしました。
今回はその続きで、どのようにして普遍的なサービスが独自性を持つようになったかを紐解きます。
ホームページ屋独特の考え方が功を奏する部分がありました
印刷とホームページ制作は、似て非なる部分がございます。
例えば打ち合わせさせていただく部分は同じですが、場所に違いがございます。
印刷を依頼する場合は、印刷屋さんにお客様が足を運ぶことが普通ですが、ホームページ屋は業者側がお客様のもとへ足を運ぶことが普通です。
私どもは、お客様のもとへ足を運ぶことが普通だと考えており、印刷物でも同様の方法をとっていたところ、お客様にご好評頂ける部分であることがわかりました。
無論私どもの事務所での打ち合わせも対応させていただいており、お客様のご都合の良い方法で行っております。
そのことに気づいてから、今まで当たり前だと思っていたことの中の不便さを解消することがサービス向上につながると知りました。
固定概念を崩すことが普遍性を独自性に変化させる
特定業界の仕事の進め方は、長い時間をかけて効率化され、その方法しかないと考えられています。しかし、他業界から見ると、「なんでだろう?」と感じる部分がございます。
私どもはホームページ屋であったため、印刷屋の仕事の進め方のセオリーを知らず、ホームページ屋のセオリーで印刷の仕事を進めたことが、好結果につながった形です。
つまり、「セオリーを知らなかった」ことで、固定概念を崩すことができたのです。
偶発的なことではございますが、大きな気づきです。
逆を言えば、ホームページ屋のセオリーに、気づいていない不便さがあるということです。
この「気づき」こそ普遍的なサービスを独自サービスに変化させる糸口になります。
普段見落としている部分を見つけることがサービスの独自性に気づくことになります。
サービスの独自性とは、ついサービスの中身について考えがちです。
無論、中身で差別化ができればそれに越したことはありません。
しかし、サービスが飽和している現在、なかなか差別化を打ち出せるサービスを用意することは至難です。
お客様は、サービスに価値を見出された場合、お金に換算していただけます。
ただサービス自体が同業他社と同質化してしまっている場合は、「お客様の好み」で依頼する業者が決まります。
つい「安売り」を仕掛けてしまいがちですが、安売りは自滅を招き、サービス品質の低下の要因となり、結果的にお客様にご迷惑をおかけすることになります。
そうなるよりも、サービスは他社と同じでも、お客様の不便さが解消されているなど細かな気配りが独自性を生み出すこともあるのです。
本日のまとめ
- 違う業界の見方で見つめると気づくことがある
- 固定概念を崩すことが独自性を生むことにつながる
- 商材サービスだけが差別化のポイントではない