商売とは人様の役に立つこと
私自身個人事業を始めた当初は、いかに商売を成り立たせるかに重点をおいて考えていました。商売なのだから、商売を成り立たせることはとても重要です。
しかし、一番重要ではありません。
ビジネスホームページとは商売重視の内容するものです。しかしながら記述内容が自分・自社目線になりがちです。それでは人様の役には立ちません。
人様の役に立つとはどういうことなのかについて考察してみました。
商売の目的と理念はホンネとタテマエに似ている。
人が生きるためには、そもそも糧を得なくてはいけません。
働くとは生きるための活動です。
商売も生きるための活動であり、それが成り立たなければ商売になりません。
これが目的であり、ホンネです。
しかし、自己中心的な考え方は商売の大敵です。
自分さえよければという考え方のお店には、そもそも依頼を遠慮されてしまうものです。
お金を出してでも購入・依頼する価値のあるものを提供することが商売です。
その価値こそ「人様の役に立つ」ということなのです。
だから商売は、人様のためにやらなければならないのです。
人様のためにやらない商売は、自己中心的に見えるのです。
生きるための活動と、価値を提供することは一見相反するように見えますが、目的と理念としてとらえれば成り立つものです。
商売とは生きるために、お客様のために身を粉にして働くものです。
普段利用するお店と利用しないお店の違い
普段利用する同ジャンルのお店でも、よく行くお店とあまり行かないお店があります。例えばコンビニであれば近所にたくさんあり、価格もほぼ同じで品ぞろえも似通っています。
客観的にはどのお店も同じですが、利用するお店と利用しないお店が自分の中で自然に出来上がっています。
これはなぜでしょうか?
コンビニの場合の利用判断基準には「近さ」があります。
しかし、車で移動する場合は距離で1店に絞られるわけではありません。
私の場合は、駐車場に止めやすことや、店員さんのサービスで利用するコンビニが固定化されていきました。
車が止めにくいコンビニはいつも止めにくいので、行くのを敬遠しがちになります。店員さんも対応が柔らかいとまた利用したくなります。
このように商品・商材以外のところで差が生まれているのです。
足が遠のくお店には、何かしらの不便や不満を感じており、それらのないお店に価値を感じるのです。
これをお店目線で見ると、お客様の不便や不満を察知し人様が利用しやすい工夫をしているということになります。
そしてそんな工夫をされているお店に、私もつい足が向いてしまっています。
同様のことが自社にも言えるのです
人のことは良く見えますが、自分のことになるとあまり見えないものです。
自分がお客様の時に感じる不満や、不便さとは、自社・自店舗がお客様に与えてしまっているものです。
商品やサービスが優れていることが前提ですが、小規模事業では同レベル以上のサービスを提供される競合店はたくさんあります。
だからこそ「人様の役に立つ」ということを心がけるのです。
人様の役に立つための工夫や努力が、競合他社より優れたサービスを生み出し、お客様に利用していただけることにつながるのです。
技術や品質を極めることは、技術屋の一生のテーマです。
それと同じくらい、人様のことについて考えるのが商売です。
ビジネスホームページは自己満足で作らず、人様の役に立つことを意識しながら作ることで、より利用しやすいホームページになります。
ビジネスホームページを作る作業も、商売の一環なのです。