夜桜の撮影に挑戦。やってみると気の付くことがたくさんありました。

春になると桜を撮る。
身近できれいな花の咲く桜のスポットがたくさんあります。しばらくコロナ化で行けなかったこともあり、久しぶりに撮影してきました。

ちなみに今回は夜桜を撮影してきました。
昼間の桜と違い、ライトアップ状態での撮影です。

感覚がいつもと異なり、四苦八苦しながら撮影しつつ、気の付いた点が多々ありましたので記録いたします。

今回の撮影場所

庄川水記念公園で撮影してきました。
ダム湖横に並ぶ桜が見事な場所です。
近場では、唯一ライトアップをしており、夜桜撮影にはぴったりな場所です。

今回の撮影方法

  • 三脚を使って、シャッター速度を遅くして撮影

夜の撮影なので、手持ちは難しいと考えました。
なので三脚ありきでシャッター速度を遅くして撮影しました。
イルミネーション撮影に似た方法です。

まずは何も考えずに1枚撮影したものがこちら

f/5.6 30秒 ISO100

写真は適正露出が肝心!。
そう思い、シャッターを30秒開いて撮りました。
さすがに被写体ははっきり取れていますが、なんだろう。
フラッシュで光を当てて撮影したようになりました。
なんか面白くありません。

そこで、シャッター速度をもう少し短くして撮影してみました。

f/5.6 15秒 ISO100

シャッター速度を半分にして撮影したところ、全体的に暗い感じになりました。
ただ、先ほどの写真より、夜桜感がでました。

どうやら明るすぎてはダメなようです。

ならば少し暗めに撮影してみたのがこちら

f/5.6 30秒 ISO 100

夜桜は暗めが良いんだと思い、暗く撮影してみました。
・・・なにか物悲しい感じがします。
なので今度は逆に明るめに撮影してみました。

f/5.6 30秒 ISO 200

今度は明るくすると、良い感じになりました。
夜桜は単純に暗くすればよいというものではないようです。
思ったより難しいです。

近桜は暗めに、遠い桜は明るめに

1枚目との違いは、近いか遠いかです。
近いと露骨なフラッシュ撮影に見え、遠いと明るくなければただの暗闇写真になります。
夜桜は露出を気にしながらの撮影となりました。

周囲を明るめにしてカラフルに

f/4 30秒 ISO10 RAW現像

近くの桜と遠くの桜を合わせて取りました。
ライトアップの色がカラフルであったため、色が混ざって春なのに紅葉っぽい感じです。

f/8 30秒 ISO400 RAW現像

遠巻きに撮影してみました。
夜空が青くなる現像をしていますが、それがかえって幻想的な感じになりました。
右上の電線がちょっと気になるので、構図を考えればもっと良い写真になったと思います。

ブルーライト桜

f/5.6 30秒 ISO100 RAW現像

青色にライトアップされた桜がありました。
桜っぽくない色合いですが、普段ではない配色が面白いと思いました。
寒色の写真はなんだか寒そうに感じます。
もし真冬に桜が咲いたらこんな感じなのかもしれません。

満開感の桜

f/8 30秒 ISO100 RAW現像

桜といえば「咲き誇る感」です。
桜が並んでいるところにライトアップがあったので撮影してみました。
構図的にはありきたりですが、満開の桜は見ていていいものです。

影のある桜

f/8 6秒 ISO100 RAW現像

今度はシャッター速度を短めにして暗めにとってみました。
近くの桜は暗めにの法則です。
スポットライトがさくらの一部にあたっており、光の濃淡がはっきり出ているのがきれいに感じました。

背景にはいろいろごちゃごちゃ写っているのですが、暗くしてしまえば不要なものが見えなくなりました。

見上げる夜桜

f/8 10秒 ISO100 RAW現像

スポットライトはに下から上にあたっていたため、見上げると美しい桜が見えました。
明るい桜もよいですが、濃淡がはっきり出ている桜も趣があります。

夜桜は撮影のやりがいがあります。

昼間の桜は、太陽の光をベースに構図や露出を考えますが、夜桜は全く違っていました。
光は地面から上に向いているし、ほとんど真っ暗だし、昼間とまるで異なる撮影になりました。

しかも今回は、ほとんどシャッター速度30秒で撮影していたため、1枚とるのに1分以上かかっていました。撮影枚数的にはそんなでもなかったですが、気が付くと2時間過ぎていました。

ですが、苦労した分、写真を見返すと喜びもひとしおです。

撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。

撮影技術に関するレポート一覧

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


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