イルミネーションを玉ボケで美しく撮影する

1/100 秒。 f/2.8 50 mm ISO 800

 ホームページ制作でのは大抵昼間です。
日の明るい時のほうが、建物、室内等きれいに撮れます。

ただまれに夜の撮影というものもあります。
夜景など「灯り」を撮影するような場合です。

今回は夜の撮影練習のため、撮影に行ってきました。
会場はチューリップ公園です。
「キラキラミッション」と呼ばれる12月限定のイルミネーションイベントです。
※現在は終了しています。

試行錯誤しながら、夜間撮影を実践してみました。

イルミネーション撮影のコツを調べました。

夜間は暗いので、光を集約して撮影するカメラからすると、構造上苦手なシチュエーションです。

今回は三脚なしでの撮影のため、事前にイルミネーション撮影のコツを調べました。
それがこちらです。

  1. 実際に見えるよりも明るく撮る
  2. F値(絞り)は可能な限り低く(開放)
  3. を作ってファンタジーに撮る
  4. ホワイトバランスを任意で調整する

実際より明るく撮る/F値を低く(開放する)

イルミネーションは肉眼でみると、思ったより暗いものです。
でも写真に撮るときは、少し過剰なくらい明るくするときれいに見えるというものです。

例えば肉眼では以下のように見えるイルミネーションも、

1/100 秒。 f/2.8 50 mm 

F値を低く開放すると、こんな風に写ります。

1/100 秒。 f/1.4 50 mm

リアルに撮るより、明るく撮ったほうが美しく見えます。

玉ボケを作ってファンタジーに撮る

イルミネーションはピントが合わないと、玉ボケになります。
あえてピントをずらすことで美しく撮れるケースがあります。

例えば、以下のようなピントがきっちりあった写真は、イルミネーションだと何か物足りない感じがします。

1/60 秒。 f/2.5 50 mm

これを、あえてピントをボケさせることで、玉ボケを作ると、柔らかいファンタジーな感じになります。

1/60 秒。 f/1.4 50 mm

イルミネーションはピントをずらしたほうが良い場合があるということです。
玉ボケも少しだけぼかす場合と、大きくぼかす場合でイメージが大きく変わります。

玉ボケはオートフォーカスだとピントが合うので、あえてマニュアルフォーカスでボケさせる方法があるということでした。

これらを踏まえてさっそく撮影してみました。

イルミネーション撮影は季節柄とても寒いです。
かなり暖かい恰好でいかないとしんどいです。

入り口から公園を目指して歩いてゆきました。

1/80 秒。 f/1.4 50 mm ISO 500

入り口は光の柱状態でした。
1枚撮りました。
これは少しリアルすぎたかもしれません。
もう少しボケさせて撮ればよかったなと思います。

この時点では玉ボケをうまく作れていませんでした・・。

イルミネーションは明るいほうが良いけど、明るくしすぎるとイマイチになります。

途中の青いLEDがちりばめられた遊歩道がきれいだったので1枚撮りました。

1/60 秒。 f/1.4 50 mm ISO 3200

明るいほうが良いと思い、ISOを思いっきりあげたのですが、画質が荒れてしまい、雑な感じになってしまいました。

明るく撮ることは大事ですが、明るすぎると帰ってよくないということを体験しました。

ISOをあえて下げて撮影してみると、幻想的な感じになりました。

明るすぎるので、ISOを下げて撮影してみました。
それがこちらです。

1/125 秒。 f/1.4 50 mm ISO 200

手前にピントを合わせ、背景を軽い球ボケ状態にしてみたところ、幻想的感がでました。

1/80 秒。 f/1.4 50 mm ISO200

アングルを変え、前ボケさせて撮ってみたところ、面白い感じになりました。

ケースバイケースだとは思いますが、今回の場合は黒の背景が「真っ黒」になるほうが、明るく撮るより綺麗に撮れました。

玉ボケ・前ボケを応用して1枚。

1/80 秒。 f/1.4 50 mm ISO400

青いイルミネーションを前ボケさせて、池の中の雪だるまを撮ってみました。
なにか良い感じです。

広角で構図を広くすると解放感がでました

メインランドマークのチューリップタワーを撮影しました。

1/100 秒。 f/1.8 50 mm ISO1000

明るく撮るためにF値1.4の単焦点レンズを使用していたのですが、50mm(フルサイズ75mm相当)のため、画角がせまく、画面いっぱいになってしまいました。

そこで、F値は大きいのですが広角レンズに変えて撮影してみました。

1/60 秒。 f/4 10 mm ISO 1600

F値の開放に限界のあるレンズのため、ISOを思いっきり上げて撮影してみました。

広角レンズも面白い写真が撮れます。

ホワイトバランスの調整で色を変化させる

チューリップ公園の正門には、西洋風な飾りつけがされたイルミネーションが光っていました。

イルミネーションは寒色系と暖色系のものがたくさんあります。
ホワイトバランスを暖色系にすると、暖か味のある写真になります。

1/100 秒。 f/5 15 mm ISO1600

これはこれで綺麗なのですが、なんか色が薄い感じがしました。
そこで、ホワイトバランスで「暖色」を強くして撮影してみました。

1/60 秒。 f/4 10 mm ISO1000

好みが分かれる部分かもしれませんが、私は暖か味のある配色のほうが綺麗に感じます。

今回は寒い中での撮影でしたが、露出やISOの調整に四苦八苦しながらの撮影でした。

見た目の華やかさが良いものほど、撮影は難しいということを実感いたしました。

撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。

撮影技術に関するレポート一覧

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


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