動物園の檻を撮影テクニックで消してみる。

動物園での撮影は、基本檻越しに撮影します。
「檻」が写ってしまうのは仕方のないところがあります。

でも、動物園で芸術的な写真を撮影しようと思ったら、なんとか檻が写らないようにしたいものです。

今回はググって調べた、檻の写らない撮影テクニックを実践してみました。

今回は「高岡古城公園動物園」へ行って撮影してきました。
この動物園の特色は、入園無料な所です。
撮影の練習にはもってこいの動物園です。

まずは何も考えずに撮影した写真がこちら。

1/80 秒。 f/5 70 mm ISO250

何も考えずに写真を撮ると、こんな感じになります。
檻がハッキリ写りすぎています。

こんな状況で檻を消すには、どのように撮影すればよいのでしょう?

檻を消す撮影方法

カメラ撮影していると、ピンボケで被写体がボケて写ることがあります。
ボケがひどいと、被写体の原形をとどめていません。

以前、月を撮影した時も、1枚目がひどくボケました。

では、さらにボケさせたらどうなるでしょう。
答えは「写らなくなります」

つまり、檻を極限まで前ボケさせて、檻を消すという手法を使って撮影します。

前ボケを意識して撮影してみた写真がこちら

1/80 秒。 f/5 70 mm ISO 250

うーん。
被写体にピントは合っていますが、檻がはっきり写っています。
いったい何がいけないのでしょうか?

原因は被写体と檻の距離が近いため檻が前ボケしない

前ボケさせるためには、前ボケ物と被写体との距離が必要です。
檻と被写体の距離が近いと、檻は前ボケしません。

この場合は、被写体が檻の奥にいる所を写すと、織が前ボケしやすくなります。

被写体が奥にいるところを狙って撮影してみました。

1/100 秒。 f/5.6 200 mm ISO 800

檻が前ボケで見えにくくなりました。
それでもまだうっすら写っています。

おさるさんが、もう少し奥へ移動するのを見計らって撮影してみました。
それがこちらの写真です。

1/100 秒。 f/5.6 200 mm ISO 800

ほぼ檻が消えました。
標準レンズを使用していますが、望遠で焦点距離を長くしたことも、檻がボケやすい要因になりました。

この感覚を忘れないように、いろいろな動物を撮影してみました。

他の動物も撮影してみました

1/100 秒。 f/5.6 170 mm ISO140

羊さんを撮影しました。
ちなみに、柵だけで檻がなかったため、撮りやすかったです。

1/100 秒。 f/5.6 200 mm ISO220

フラミンゴさんです。
画面左側の檻から撮影していたのですが、檻との距離が近すぎたため、撮影場所を変えて、檻との距離がある位置から撮影しました。

1/100 秒。 f/8 200 mm ISO100

ペンギンさんです。
こちらも檻がなく、撮影しやすかったです。

1/100 秒。 f/5.6 200 mm ISO 280

鹿さんです。
鹿さんの檻は奥行きがあり、奥に移動したところを撮影しました。
上手く檻を消せました。

1/125 秒。 f/5.6 200 mm ISO400

鳥さんです。
この檻は奥行きが短く、可能な限り奥にいるところを撮影しました。
それでも、ちょっと檻が写っています。

撮影上達への道は実際に撮影をして見ることだと思いました。

ネットで調べると「知識」はすぐに手に入ります。
今回の檻を消す方法も、ネットがあったからすぐに調べることができました。

知識がある状態で撮影しても、結構失敗しました。
実際に撮影して体験することで、知識が技術に変化するのだと実感いたしました。

撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。

撮影技術に関するレポート一覧

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


ホームページに関するお悩み事やご相談事がございましたら私どもまでご連絡ください。 鋭意ご対応申し上げます。
ホームページのご提案もさせていただいております