水しぶきを美しく撮影する。シャッタースピードで一瞬を写す。
水の流れを撮影する。
一眼レフを持ったら、必ず撮影する被写体の一つです。
水は流動し、形状のないものです。
簡単なようで難しい被写体です。
でもその反面、いろいろな表現ができる特性もあります。
今回は、いままで撮影した水に関する写真について考察いたします。
一番初めにオーソドックスに撮影した噴水
一眼レフをもって、何の気何しに撮影した写真がこちらです。
構図も背景もホワイトバランスもなにも考えずに撮った写真は、何か幼稚な感じがします。
水の流れはなにか神秘的ですが、それを補えていない感じがします。
水をとるのは難しいと感じた一枚でした。
一部を切り取って撮影してみました。
別の噴水を撮影していた時の1枚です。
写真は余計なものを「切り取る」と良くなります。
まだ切り取るべきものがありますが、それでも水しぶき感に引き込まれます。
流動体だからこそ、瞬間の映像が美しく感じます。
流れ落ちる水を撮影
噴水は下から上へ流れる水ですが、本来水とは上から下へ落ちるものです。
そんな情景を撮影してみました。
こぼれる水の美しさというものがあります。
普段起きない事象につい見とれてしまうような状況です。
水車だけならば、メリハリが弱い感じがしますが、水が流れていることで、すこしインパクトが加わった感じがします。
おしむらむかは、青空であったらもっと綺麗だったと思います。
水の集合体の流れを撮る。
水の集合体も、水流になると魅力ある被写体になります。
ダムの水門を上から撮影した写真です。
水泡が絵的に美しかったです。
撮影スピードを遅めに取り、水の流れを表現してみたつもりですが、もっとスピードを上げて、瞬間撮影してもよかったかもしれません。
こういったときは、面倒くさがらず、いろいろな設定で撮ってみるべきでした。
シャッタースピードの遅い早い。
水は、シャッタースピードの遅い、速いで印象が変わります。
滝や自然河川の水の流れは、シャッター速度を遅くして水流を表現する方法がよくあります。
それに倣って噴水で試してみた写真がこちらです。
三脚を持っていかなかったため、手振れしないギリギリのシャッター速度で撮ってみたら、ちょっと中途半端感がでました。
三脚で2秒くらいシャッターを開いていたら、水が糸のようになっていたかもしれません。
今度はシャッター速度をかなり高速にして撮影してみました。
それがこちらです。
この噴水は、霧状に噴き出すタイプのものだったため、小さな粒が飛散する感じでした。
そんな噴水でシャッター速度を上げると、小さな水の玉がハッキリ写りました。
流水系の噴水だと、シャッター速度が速くても、いまひとつピンとこない感じでした。
しかし、霧状噴水では、白のグラデーションのように写りました。
これはうまく撮れた「水」です。
こんな水もあります。
公園を撮影していたところ、鳥が水辺に飛び込む瞬間をとらえることができました。
少しわかりにくいですが、鳥が水はねしている感じが面白いと思いました。
おしむらむかは、単焦点だったのでズームできませんでした。
動物をとるときは、ズームレンズで被写体によって撮れば、もっと面白い写真になったと思います。
被写体は無限大。いろんなテーマで撮影すると面白いです。
撮影に行くと、目的の被写体とは別に、その場で気になる被写体に出会うことがあります。
そんな時は道草になりますが、あえてとると面白い写真が取れることがあります。
水はいろいろな側面があり、晴天でも、曇り空でも、いろいろな表現にマッチします。
その反面、納得のいく写真になりにくい部分もあります。
それでも、たくさん撮影して体験することで善し悪しが少しずつですがわかるようになりました。
撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。