船を撮る。全体を撮るか部分的に撮るか。
私は写真を撮影する際に葛藤することがあります。
それは、「定番」にするか「意表を突く」かです。
観光地、名所などでは雑誌等で紹介されている「定番写真」があります。
これに倣って撮影すると、おおよそ似たような感じになります。
それはそれで綺麗なのですが、なにか物足りない感じもします。
今回は富山県射水市の海王丸パークへいき、帆船の撮影に挑戦してみました。
まずは定番の写真をご覧ください。
澄み切った青空であったため、どこから撮っても綺麗に写ります。
まずは定番の全体を撮影しました。
でもどことなくオリジナリティが低い感じもします。
定番写真は安心感、安定感はありますが、無難な感じになります。
少し目線を変えて撮影
定番写真ではありますが、目線と余白を変えてみました。
定番でありつつ、多少趣があります。
上の余白が多いですが、青空がとても美しく、背景の立山もきれいに写りました。
下半分だけならばド定番ですが、上に余白を入れるだけで、趣感がでました。
部分的に切り取って撮影
芸術写真は引き算。
ということで、一部にフォーカスして撮ってみました。
帆船はマストにロープが多重につながっており、それが模様のように見えて美しいと感じました。
この写真では全体像は見えませんが、ちょっとだけ趣感がでました。
一見「これ何?」な写真
帆船を撮っていると知らなかったら、一見「これ何?」となる感じに撮ってみました。
3本の柱にロープが絡み合っているものが見えます。
船の下の部分を隠すと、おもったより船に見えないものです。
後から撮るのも趣があります
大体ふつうは前面から撮りますが、後側にも魅力があるものです。
定番構図ですが、前面とはまた違う趣感があります。
引き算撮影で動いているように見せる
海王丸は護岸のすぐ横にあり、船ですが建築物のように見えます。
地面が見えるので錯覚するためです。
ならば地面を切り取ってしまえば、船らしく見えるのではないかと思い撮ってみたものです。
固定されて動いていない船ですが、いまにも動きそうに見えます。
撮影は発想とアイディア
写真の撮影術について調べると、技術論が数多く出てきます。
確かに、きれいに撮るための技術を知らないと、そもそもスタートラインに立てません。
ですが、私は撮影をすると「ありきたり」な感じがいつも気になっていました。
その原因が「定番をねらいすぎ」でした。
定石を気にしすぎて、他のアングルを見逃しているから「ありきたり」になってしまっていました。
撮影とは本来自由に撮るものです。
それが趣味撮影ならばなおさらです。
ファインダーをのぞきながら、定石から外れていても、自由に撮ってみる。
まずはそこからということを学びました。
撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。