船を撮る。全体を撮るか部分的に撮るか。

私は写真を撮影する際に葛藤することがあります。
それは、「定番」にするか「意表を突く」かです。

観光地、名所などでは雑誌等で紹介されている「定番写真」があります。
これに倣って撮影すると、おおよそ似たような感じになります。
それはそれで綺麗なのですが、なにか物足りない感じもします。

今回は富山県射水市の海王丸パークへいき、帆船の撮影に挑戦してみました。

まずは定番の写真をご覧ください。

f/8 1/180秒 ISO 100

澄み切った青空であったため、どこから撮っても綺麗に写ります。
まずは定番の全体を撮影しました。

でもどことなくオリジナリティが低い感じもします。
定番写真は安心感、安定感はありますが、無難な感じになります。

少し目線を変えて撮影

定番写真ではありますが、目線と余白を変えてみました。
定番でありつつ、多少趣があります。

f/8 1/250秒 ISO 100

上の余白が多いですが、青空がとても美しく、背景の立山もきれいに写りました。
下半分だけならばド定番ですが、上に余白を入れるだけで、趣感がでました。

部分的に切り取って撮影

芸術写真は引き算。
ということで、一部にフォーカスして撮ってみました。

f/8 1/2500秒 ISO 100

帆船はマストにロープが多重につながっており、それが模様のように見えて美しいと感じました。
この写真では全体像は見えませんが、ちょっとだけ趣感がでました。

一見「これ何?」な写真

帆船を撮っていると知らなかったら、一見「これ何?」となる感じに撮ってみました。

f/8 1/320秒 ISO 100

3本の柱にロープが絡み合っているものが見えます。
船の下の部分を隠すと、おもったより船に見えないものです。

後から撮るのも趣があります

大体ふつうは前面から撮りますが、後側にも魅力があるものです。
定番構図ですが、前面とはまた違う趣感があります。

f/8 1/250秒 ISO 100

引き算撮影で動いているように見せる

f/8 1/250秒 ISO 100

海王丸は護岸のすぐ横にあり、船ですが建築物のように見えます。
地面が見えるので錯覚するためです。

ならば地面を切り取ってしまえば、船らしく見えるのではないかと思い撮ってみたものです。
固定されて動いていない船ですが、いまにも動きそうに見えます。

撮影は発想とアイディア

写真の撮影術について調べると、技術論が数多く出てきます。
確かに、きれいに撮るための技術を知らないと、そもそもスタートラインに立てません。

ですが、私は撮影をすると「ありきたり」な感じがいつも気になっていました。
その原因が「定番をねらいすぎ」でした。

定石を気にしすぎて、他のアングルを見逃しているから「ありきたり」になってしまっていました。
撮影とは本来自由に撮るものです。
それが趣味撮影ならばなおさらです。

ファインダーをのぞきながら、定石から外れていても、自由に撮ってみる。
まずはそこからということを学びました。

撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。

撮影技術に関するレポート一覧

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


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