新幹線を撮影する~撮り鉄に挑戦~
一眼レフで撮影するものといえばたくさんあります。
その中でも難易度の高いものが「動く物」です。
自動車、飛行機、鉄道、スポーツなど被写体が動き続ける場合は、ブレやすくピンボケしやすい特徴があります。
今回中々の高速で動く「新幹線」を撮影してきました。
新幹線はとにかく速いので、瞬間を抑えるのがむつかしいです。
そのため、いつもと違う設定で撮影しました。
今回の撮影場所は「新幹線の見える丘公園」
今回は「新幹線の見える丘公園」へ行って撮影しました。
石川県津幡町の公園で、新幹線を見下ろすことができるスポットです。
駐車場に車を止め、階段を上ってゆきます。
上ると、小さな広場になっていました。
おおよその通過時間が掲示してありました。
1時間にだいたい3~4本通過します。(上り下り合わせて)
防護フェンスには 撮り鉄用に 隙間が空いています。
防護フェンスの隙間から覗いてみると、いい感じで写真が撮れそうです。
新幹線を撮影する際に気おつけた設定
新幹線など動くものを撮影する方法は大きく2種類あります。
一つは「流し撮り」といわれる、スピード感をだす撮影です。
もう一つは「瞬間撮り」で、シャッタースピードを高めて撮影します。
今回は、流し撮りは難しかったので、瞬間撮りで撮影しました。
主に以下の点に注意して撮影しました。
- 望遠レンズを使用(300mm)
- シャッタースピードは速め(1/2000秒くらい)
- F値は可能な限り大き目(ピンボケ防止)
- ISOは臨機応変に(高速シャッタースピードの影響で暗くなるのをカバー)
- 連写モード(一瞬なのでたくさん撮る)
- コンティニュアスAFサーボ設定(動くものにピントを合わせやすい)
新幹線に連写は必須
公園から新幹線が見える時間は約20秒ほどです。
一瞬を狙うことも大事ですが、とてもそんな余裕がなかったので、連写でたくさん撮る作戦をとりました。
動的被写体にはコンティニュアスAFサーボ
以前船上撮影をした時もそうですが、被写体が動き続ける場合は、フォーカスを当てている間AUTOでピントが合い続けるコンティニュアスAFサーボが有効です。
こんかいは時速200Kmで動く被写体なので、サーボ設定をしました。
新幹線は通過する前に「予兆」があります
カメラの準備をして待つこと20分。
「カメラは根気」とよく言いますが、なかなか来ない新幹線に、気が緩んでいました。
すると突然新幹線が通過しました。
不意を突かれ、いきなりシャッターを切りました。
通過してゆく新幹線を見送るような感じになりました。
ここで発見がありました。
この公園は、トンネルとトンネルの間にあります。
新幹線が来るときに、音がトンネル内で反響して「ゴーーーー」という地鳴りのような音が聞こえてきます。
この音が聞こえたら、数秒で新幹線が出てきます。
次は取り漏らさないように、この音にも気おつけながら新幹線を待ちました。
さらに30分後に来た新幹線を捉えました。
今度はうまく撮るぞ!
と意気込んで、30分待ちました。
そして「ゴーーー」という地鳴りが聞こえてきたのでカメラを構えます。
トンネルから新幹線の先頭がみえたら、連射で撮影しました。
それっぽい感じの写真がとれました。
こんな調子でどんどん写真を撮りました。
望遠を使ってアップでも撮影してみました。
撮影ポイントがこの場所しかないため、トリミングしたい建造物があっても消せません。
そこで望遠にしてアップで撮影してみました。
いい感じで撮影できました。
基本シャッタースピードが速いため、暗くなりがちです。
なので、RAW現像で明るく加工してみました。
電線のジャミジャミ感が面白い感じになりました。
2時間ほど撮影し、新幹線を見送り公園を後にしました。
今回の反省点
露出に気をまわしすぎたこともあり、F値を低めにしてしまいました。
電信柱にピントが合ってしまうことが多く、新幹線が微妙にぼかしがかかっている感じになりました。
F値を高めに設定しておけばよかったと思います。
(F値8~10ほど)
次回は流し撮りができればとも思いました。
近場で流し撮りの練習をしようと思います。
撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。