多灯撮影の仕上がりを比べてみました
先日Godoxのストロボ発信機を購入し、遠隔多灯ができるようになりました。
早速仕上がりがどのようになるか試してみました。
簡易的なストロボ設置にもかかわらず、仕上がりが大きく異なりました。
仕上がりの写真は、無加工です。
なのでいまいちなものもありますが、ライティングだけでここまで綺麗になるものもあります。
またご参考になれば幸いです。
(1)無灯で撮影
まずはストロボなしで撮影してみました。
セッティング
実際に撮影したもの
自然光だけでとりました。
当たり前ですが、背景が暗くスクリーンがはっきり認識できてしまいます。
(2)左斜め45度 1灯 直当て
1灯でセオリー通りの斜め45度から直あてしてみました。
セッティング
実際に撮影したもの
明るくはなりましたが、背景に影がくっきり映りました。
芸術性を求めるならありなのかもしれませんが、商品撮影であれば致命的な影です。
(3)左斜め45度 右斜め45度 2灯 直あて
いよいよ2灯でのテストです。
1灯だと影が強かったのが、どのようになるか気になるところです。
セッティング
実際に撮影したもの
1灯よりは影が薄くなりました。
被写体右側の影も薄くなりました。
ただそれでも背景の明暗が気になります。
(4)左斜め45度 1灯 天井バウンス
今まではストロボの直あてをしていましたが、天井バウンスにしてみました。
商品撮影の場合は、これでだいぶ印象が変わります。
セッティング
実際に撮影したもの
後ろの影が消え、背景の明暗も弱くなりました。
急に良い感じになってきました。
ただ、被写体の正面が薄暗くなった感じがします。
天井反射のため、正面の光が弱いようです。
そこでストロボのキャッチライト反射板を出して、正面にも光が当たるようにしてみました。
この状態で撮影したものがこちらです。
被写体正面が明るくなりました。
背景の濃淡も薄く良い感じです。
(5)左斜め45度 右斜め45度 2灯 天井バウンス
こんどは、右側にもストロボを設置し、2灯天井バウンスで撮影してみました。
右側のストロボを若干弱く設定しています。
セッティング
実際に撮影したもの
先ほどの1灯とほとんど同じですが、被写体右側の影が若干弱まりました。
レフ板を当てたのと同じような感じです。
好みがわかれるところですが、レフ板がない場合はこっちの方法が楽です。
商品撮影においてはおおよそこれが基本形になります。
(6)左90度 1灯 天井バウンス
いままでは被写体に対し45度の位置から発行していましたが、それを真横からの発光に変えてみました。
セッティング
実際に撮影したものがこちら
見事に真ん中あたりで明暗がくっきりでました。
手法としてはありなのかもしれませんが、商品撮影としては被写体右側の影が気になります。
(7)左90度 右90度 2灯 天井バウンス
今度は右側真横にもストロボを設置してみました。
左右からの光なので、予想としては影が打ち消されるように思います。
セッティング
実際に撮影したもの
右側の暗さが和らぎました。
これはこれでありだと思いますが、正面からの光が少し弱い感じがします。
もしかしたら3灯あればよい感じになるかもしれません。
でも2灯しかないので今回は試せませんでした。
(8)左斜め45度 右斜めー45度 2灯 天井バウンス
今度は被写体をストロボで挟んでみました。
レフ板だと写りこむのでやりにくい位置です。
セッティング
実際に撮影したもの
1灯斜め45度と似た感じになりました。
思ったより挟み込んだ効果は薄い感じです。
番外編:真後ろから光らせてみました
せっかくなのでスクリーンの後ろから光らせてみました。
面白くなるのではないかとちょっとわくわくしました。
セッティング
実際に撮影したもの
背景がうっすら不気味に光っています。
もしかしたら光量や設置位置を工夫すれば、もっと良い感じになったかもしれませんが、今回はあまり良い効果は得られませんでした。
まとめ
ストロボをあてる方向を変えるだけで印象ががらりと変わりました。
1灯、2灯でも変化がでます。
撮影目的に応じて光の位置を変えると面白い写真が撮れると思いました。
撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。