ホームページには何を書けばよいのか?
自作でビジネスホームページを制作されたことのある方ならば、コンテンツの作り方や、内容について悩まれた経験がおありかと思います。
そもそもホームページには何を書けばよいのか?
その壁にあたり、とりあえずいろんなホームページを参考にされるかと思いますが、いまいちピンとこないのではないでしょうか。
今回は、ホームページコンテンツ構築の考え方についてです。
そもそもホームページ設計とホームページ構築は全くの別物
少し耳が痛い話かもしれませんが、「ホームページが制作できる」と言われる方の大半は、ホームページの構築のことを指しておられます。
構築とは組み立てのことで、デザインや中身がすでに完成しているものをHTML化する作業ことです。職種で言うとコーダーといって、HTMLコーディングを行う作業を指します。
コーダーに求められるのは、「いかに軽く、いかにコードを少なくできるか」といった技術力です。
しかし、ホームページに求められるものは「いかに目的を達成できるか」という設計力です。
私も長いことホームページ制作をさせていただいておりますが、開業当初同様の壁にあたり、試行錯誤を繰り返しました。
ホームページとはHTMLができると、何となく作れる感じがしますが、いざ作ってみると、何を書けばよいかさっぱりわからないものです。まずは設計と構築は別物であることを認識しましょう。
設計の極意は目的の明確化
ではホームページの設計とはどうすればよいのでしょうか?
私は、まずはホームページの目的を明確化することから始めます。
ひとくちにホームページといっても、目的によってその内容は大きく変わります。例えば受注獲得を目的とするならば、商材のプレゼンに主眼を置く必要があります。コーポレートであれば、企業の信用性に主眼を置きます。
ホームページに何をさせたいか?
ホームページの目的をまず設定することが肝要です。
そして、1度設定した目的は途中でぶれることがあってはいけません。
仮に受注獲得目的であれば文章主体のプレゼン型ホームページになります。
しかし、制作途中でデザイン主体ビジュアル型のホームページに舵を切ってしまうと、プレゼン型とビジュアル型が混ざった「中途半端」なホームページが出来上がってしまいます。
ホームページが完成した時に何かが違うと感じるのは、途中で目的がぶれてしまった結果起こる現象です。
だからこそホームページの目的設定は慎重に考えなくてはなりません。
目的が定まったらプレゼンを考える
プレゼンテーションと聞くと、大手の企業が大手クライアント様に行うものというイメージがありますが、要は「提案」です。提案に大きいも小さいもありません。
ホームページもその基本的な構造は「立札」です。
通りかかる方に見ていただくことで、情報を伝えます。
通りかかる人が多いほど、たくさんの人に見ていただけます。
リアルであれば、立地等から人通りの多い場所を選定することができますが、ネットの場合はすべて平等です。有益な情報には人が集まり、そうでない情報は素通りされます。
有益な情報とは何か?
素通りされない情報とは何か?
これらを考える作業こそプレゼンを考えるという作業なのです。
プレゼンの考え方についてはまた別の機会にお話しできればと思います。
ホームページの設計とは「目的を達成するためにじっくりと考えること」であることをまず知っていただければ幸いです。