置きピンで鉄道撮影をする
写真撮影はジャンルが多く、被写体も千差万別です。
鉄道も有望な被写体の一つです。
特にローカル線ともなると風情があり、味わい深い写真になります。
今回、近所のローカル線を撮影しました。
車で数分の距離なため、移動には困りません。
ただローカル線は1時間に上下1、2本しか走らないため、何時に通過するかを事前に調べてから行きました。
今回は近所の鉄道撮影です。
ついて早々電車が来たのであわてて撮影したものがこちら
撮影ポイントに到着して、割とすぐに電車が来ました。
下準備もせずいきなり撮影したものがこの写真です。
一見それなりに見えますが、以下の失敗がありました。
- 余白が多くなりすぎた(構図がいまいち)
- ピントフォーカスの位置がちょっとずれた(車両先頭にピントを合わせたかった)
駅の近くなので、電車はかなり減速しており、ピントは合わせやすい状況でしたが、動く被写体はピントがずれやすいです。
電車通過後、後ろから撮影したものが以下の写真です。
同じ過ちを繰り返してしまいました・・。
電車を美しく撮るためにやるべき事前作業
来た電車を何も考えずに撮影しても、良い写真にはならないことを実感しました。
同時に電車を上手くとるためには以下の下準備が必要だと気が付きました。
- 事前に構図を決めておく
- 露出などの調整・設定を済ませておく
- 連射モードにしておく
事前に構図を決めておく
電車が通過しているときに構図を考えていたら間に合いません。
なので、私は余白が異様に広くなってしまいました。
待ち時間の間に構図を決め、撮影時に構図を迷わないようにしておくべきだと思いました。
露出などの調整・設定を済ませておく
風景撮影ならば撮影しながら露出調整・取り直しができます。
でも電車は撮影できる時間が限られています。
事前に露出(F値・シャッタースピード・ISO)の設定を済ませておくべきだと思いました。
連射モードにしておく
いわゆる「数打てば作戦」です。
動く被写体は、自分の狙い通りになることはほぼありません。
なので、撮影ポイントに入ったら連射し、1枚はヒットが打てるようにします。
ピントがずれないように「置きピン」をする
動く被写体で、やりがちな失敗は「ピンボケ」です。
オートフォーカスでもとらえきれないこともあります。
そこで「置きピン」で電車が来る前にピントを合わせておきます。
疑問:置きピンって何?
電車を撮影するポイントと同じ位置にいる物体にピントを合わせておくことです。同じ位置でピントが合っていれば、慌ててピント合わせをする必要がなくなります。
無論F値を8~10ぐらいにしてピンぼけしにくくする方法もあります。
でもせっかく撮影するならば、極力被写体以外はボケさせてみたいものです。
そういう意味でも置きピンは有効です。
今回はこの位置に置きピンしました
撮影ポイントに手頃な標識があったので、そこに置きピンして電車が来るのを待ちました。
そうこうしているうちに、次の電車がきました。
下準備して電車を待っていると、今度は逆方向からきました。
駅のすぐ近くなので、停車しています。
駅の近くだと、電車の速度が遅いので、結構撮りやすいです。
置きピンして撮影した写真がこちら
電車が駅に停車しているうちに、あらかじめ決めた構図にカメラを構え、置きピンします。
電車がフレームに入る少し手前から連射します。
撮れた写真がこちらです。
いい感じでピントが合いました。
事前に構図を決めていたので、余白もなく電車をメインに収めることができました。
そのまま電車が去っていくのを見送りました。
腕前はまだまだですが、頭の中で描いた写真を撮ることができました。
電車撮影は事前準備作業が肝要
いままで私は、行き当たりばったりな撮影をしていました。
とりあえず撮ってそれで終わる。
そんな感じでした。
でも今回、撮影前にファインダーをのぞきながら、構図や露出などのシミュレーションをすることで、より良い写真にすることができました。
電車に限らず、撮影の事前準備作業は大事だと実感しました。
撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。