動く船上からの撮影でピントを保持する

写真撮影で気を付けることは多々あります。
その中でも一番気おつけることが「ピンぼけ」ではないでしょうか。
ピンぼけすると、せっかく構図や露出を丁寧に調整した写真もボツ写真になります。

被写体と撮影者が静止している場合は、ピントを合わせやすいですが、被写体が動いているとピント合わせがとても難しくなります。

今回は練習を兼ねて遊覧船からの写真撮影に行ってきました。
船上撮影は足場が常時動いているため、ピント合わせがとても難しくなります。
何事もチャレンジです。

今回の撮影場所は庄川遊覧船

 近所に庄川遊覧船があったので今回はそちらへ行って撮影しました。
近所だとまたすぐに来れる感があり、肩ひじ張らずに撮影ができます。

遊覧船について詳しくはこちらのホームページをご覧いただければ幸いです。

家から車で10分ほどにこんな撮影スポットがありました。
身近な場所というのはよく知っていているからあまり行かなかったりしますが、撮影目線でみると「行きやすい撮影スポット」なのだと気づきます。

絶景の景色の中を船で進んでいきます。

被写体が動く場合の撮影は、オートフォーカスをコンティニュアスAFサーボに設定

今回の本題は、動く被写体の撮影です。(正確には撮影足場が動くですが・・)
通常のオートフォーカスは、フォーカスが合った後「被写体とカメラの距離」が変化するとピントがボケます。

船の上だと被写体との距離が常時変化するため、通常のオートフォーカスではピントをとらえられません。

そこで、オートフォーカスモードをコンティニュアスAFサーボに設定します。
※ニコンの呼称のため、別のメーカだと違う呼称です。

このモードは、被写体とカメラの距離が変化しつづけても、臨機応変に常時ピントが合いつづけます。主にスポーツ撮影などに向いている設定です。

また船上撮影はシャッターチャンスが一瞬で過ぎます。
いつもは露出などの設定を何度も試すのですが、そんな時間はありません。
そこでマニュアル撮影+ISO自動調整設定で行いました。

マニュアルにするのは、手振れしないようにシャッター速度を保ちつつ、F値の値を8以上にするためです。(風景写真はF値を8以上にすると部分ボケしにくいです)

今回はこの設定で撮影します。
カメラについて調べると、こんな便利が機能があるのかと改めて知ることが多いです。

早速船上撮影を堪能しました。

1/160 秒。 f/10 28 mm ISO 125

まずは逆光状態の湖畔です。
湖畔の光の反射がきれいに撮れました。
もしかしたら測光を空に合わせれば、青空で撮影できたかもしれませんが、動き続ける船上ではそんな余裕がありませんでした…。

まだまだ場数を踏む必要がありそうです。

1/400 秒。 f/11 220 mm ISO 800

船を横切った鴨です。
鳥の動きに合わせて、カメラを右から左へ動かしながら撮影しました。
足場も動いているので、さすがにピントがなかなか合いませんでした。

鳥を撮影する場合は、事前に設定をして「待つ」ことが大事であると思いました。

1/400 秒。 f/11 28 mm ISO 800

旧橋の跡でしょうか。
建造物は比較的撮影しやすかったです。
それでも連射で何枚か撮影したうちの1枚です。

1/100 秒。 f/13 28 mm ISO 320

橋の真下から撮影しました。
1枚だけだとぴったり真ん中間がありますが、これも数十枚連射撮影した中の1枚です。

船上撮影はたくさん撮ることも大事だと思いました。

小牧ダムの内側からの撮影です。
こういう写真は船上だからこそ撮影できました。
天気の良い日を選んで行ったのですが、青空が生えるとなんでも美しく映ります。

撮影技術は知識を得ることも大事ですが、実践して経験を積むことも大事だと感じました。

その際に撮影テーマを決めておくと、撮影が楽しくなります。

撮影技術に関する記事を以下にまとめています。
またご参考になれば幸いです。

撮影技術に関するレポート一覧

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


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