jquery で画面の一番下へスクロールさせてみた

2024年11月1日

Jqueryでページトップ(一番上)へスクロールすることはよくあります。
特に長いページの場合、一瞬でトップに戻れるので重宝します。

ある時、ふと思いました。
ページの一番下へダイレクトにスクロールはできるのだろうか?

JqueryでページTOPへスクロールするには、「$(window).scrollTop(0);」と指定します。
引数として、画面位置を数字で指定します。

0ならば必然的にページTOPという意味になります。
ですが、ページの一番下は数字では簡単に表現できません。

なぜならば、制作するページによって、一番下の位置が異なるためです。

どうやれば一番下スクロールを実現できるか調べてみました。

論より証拠。完成したものがこちら

ページの一番下へスクロールするサンプル。

このサンプルでは、右側の青いボタンを押すと、画面の一番下へスクロールできています。

ページ中間部の要素を増やしても、ちゃんと一番下へスクロールします。
いったいどうやっているのでしょうか?

答え:Jqueryでbodyタグの「高さ」を引数として渡しています。

考え方

$(window).scrollTop();関数は、引数に数字を渡します。
ページの一番下の位置を数値化できれば、理屈上ページの一番下へスクロールできることになります。

ページ一番下位置の数字の求め方

ページは、bodyタグで囲われています。
つまりbodyタグの高さ = ページの一番下の位置になります。
bodyタグの高さは、hegith()関数で求めることができます。
なので、引数にbodyタグの高さを渡してやれば、ページ一番下スクロールが実現できます。

bodyタグの高さは、$(‘body’).height() で求めることができます。
なので、引数としてそのまま指定すればOKです。
$(window).scrollTop($(‘body’).height());

サンプルのソース

発想と常識を組み合わせて考える

ページの一番下へスクロールすること自体は、あまり必要性がない処理です。
事実、一番下スクロールボタンを設置するwebはまずありません。

では、なぜ必要だったのか?
それは、データ入れ替えUP/DOWN処理での改ページ処理に必要だったからです。

データ入れ替えUP/DOWN処理を実装していた時に、表示位置をキープしている場合、改ページをまたがる際に表示位置が伴わない現象が起こりました。

それはそうです。一番下のデータをDOWNすると、次のページの一番上に移動するのですから。

これを何とかするためには、次のように処理する必要がありました。

  • DOWN処理で次のページに移動する場合・・・次のページの一番上を表示
  • UP処理で前のページに移動する場合・・・・・前のページの一番下を表示

UP/DOWN処理で改ページが伴った場合、次ページならば一番上を表示すればよい。
それは、簡単にできました。
逆にUP/DOWN処理改ページで、前のページに戻る場合、一番下を表示しなければいけません。

この方法がすぐに思いつかず今回調査、検証を行いました。
やってみれば、簡単なことでしたが…。

scrollTop()関数の引数は、数字で指定するもの。
その常識にとらわれていたために、bodyタグの高さを指定すればよいという発想が出てきませんでした。

ただ常識を全部捨てていたら、1からオリジナルスクリプトを組み込んでいたと思います。
たった1行で解決できることに、何十時間も構築作業をすることになっていたことでしょう。

scrollTop()関数を使うことにこだわっていたからこそ、最適解が導き出せたとも言えます。
常識という下地の上に斬新な発想があってこそ、良いものができるのだと思います。

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


ホームページに関するお悩み事やご相談事がございましたら私どもまでご連絡ください。 鋭意ご対応申し上げます。
ホームページのご提案もさせていただいております