Illustratorでガイドをアートボードに変換する

印刷物をデザインするときはトンボと呼ばれる、ガイド位置を示した線のついたテンプレートで行います。
印刷の入稿には必須だからです。

ですがお客様にご確認いただく際には、トンボなしで画像化したいケースがあります。
塗り足しなどがあると、実際のイメージと少し違って見えるからです。

これを何とかするには、用紙サイズのアートボードを作成して、Web用保存をすればよいのですが、アートボードの位置合わせが意外と面倒だったりします。

簡単に用紙サイズのアートボードを作成できないものかと考えていたところ、ガイド線をアートボードにする方法がありました。

印刷物のテンプレートには大抵用紙サイズのガイド線があります。
これをアートボードに変換すれば労せずトンボなしの画像が作成できます。

今回やりたいこと

今回やりたいことは、ガイド線をアートボードにすることです。

試しにそのまま画像保存すると、どうしてもトンボが含まれてしまいます。

ガイド線をアートボードに変換する方法

ガイド線をアートボードに変換するには、以下のようにやるとできました。
ちなみに、ガイド戦は複製してからアートボードに変換したほうが良いです。

なぜならば、一度アートボード化するとガイド線に戻せないためです。

変換したアートボードを選択してWeb画像保存するとトンボなしで画像作成できました

ガイド線を変換したアートボードを選択し、Web用保存をするとトンボなしで画像保存ができました。
その際に「アートボードサイズでクリップ」にチェックを入れておく必要があります。

作成したアートボードは後から削除できます

トンボなし画像を作成するだけの目的の場合は、保存せずにIllustratorを保存すれば、作成したアートボードも消えますが、保存してしまった場合などは、以下のやり方で削除することができます。

  • アートボードツールで削除する

お客様がご確認しやすいやり方を考えることが大事

一昔前ならば、印刷物の確認は紙で確認が当然でした。
方法がそれしかなかったためです。

ですが最近では、インターネットでの確認のほうが良いケースもあります。
例えば日中は確認の時間が取れなかったり、急がれるケースなどです。
そういった場合は、PDFや画像での送付が適しています。

インターネットで送付する場合でも、PDFの送付が良いケースと、画像のほうが良いケースがあります。
例えばパソコンに送付する場合、スマホに送付する場合などです。

印刷物のデザイン確認は、トンボ付きのものが一般的なのかもしれません。
ですが、私は少し疑問をもっています。

実際に納品する印刷物には当たり前ですがトンボはありません。
お客様の目線から見て、納品される形式に近い形式のほうがイメージがわきやすいのではないか?
と、自分の体験から極力納品イメージに近い形式で確認ようデータを送付するようにしています。

今回のレポートは以上です。
読んでいただいてありがとうございました。


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