ホームページ制作での撮影は大抵昼間です。
日の明るい時のほうが、建物、室内等きれいに撮れます。
ただまれに夜の撮影というものもあります。
夜景など「灯り」を撮影するような場合です。
今回は夜の撮影練習のため、イルミネーション撮影に行ってきました。
会場はチューリップ公園です。
「キラキラミッション」と呼ばれる12月限定のイルミネーションイベントです。
※現在は終了しています。
試行錯誤しながら、夜間撮影を実践してみました。
イルミネーション撮影のコツを調べました。
夜間は暗いので、光を集約して撮影するカメラからすると、構造上苦手なシチュエーションです。
今回は三脚なしでの撮影のため、事前にイルミネーション撮影のコツを調べました。
それがこちらです。
- 実際に見えるよりも明るく撮る
- F値(絞り)は可能な限り低く(開放)
- 玉ボケを作ってファンタジーに撮る
- ホワイトバランスを任意で調整する
実際より明るく撮る/F値を低く(開放する)
イルミネーションは肉眼でみると、思ったより暗いものです。
でも写真に撮るときは、少し過剰なくらい明るくするときれいに見えるというものです。
例えば肉眼では以下のように見えるイルミネーションも、
F値を低く開放すると、こんな風に写ります。
リアルに撮るより、明るく撮ったほうが美しく見えます。
玉ボケを作ってファンタジーに撮る
イルミネーションはピントが合わないと、玉ボケになります。
あえてピントをずらすことで美しく撮れるケースがあります。
例えば、以下のようなピントがきっちりあった写真は、イルミネーションだと何か物足りない感じがします。
これを、あえてピントをボケさせることで、玉ボケを作ると、柔らかいファンタジーな感じになります。
イルミネーションはピントをずらしたほうが良い場合があるということです。
玉ボケも少しだけぼかす場合と、大きくぼかす場合でイメージが大きく変わります。
玉ボケはオートフォーカスだとピントが合うので、あえてマニュアルフォーカスでボケさせる方法があるということでした。
これらを踏まえてさっそく撮影してみました。
イルミネーション撮影は季節柄とても寒いです。
かなり暖かい恰好でいかないとしんどいです。
入り口から公園を目指して歩いてゆきました。
入り口は光の柱状態でした。
1枚撮りました。
これは少しリアルすぎたかもしれません。
もう少しボケさせて撮ればよかったなと思います。
この時点では玉ボケをうまく作れていませんでした・・。
イルミネーションは明るいほうが良いけど、明るくしすぎるとイマイチになります。
途中の青いLEDがちりばめられた遊歩道がきれいだったので1枚撮りました。
明るいほうが良いと思い、ISOを思いっきりあげたのですが、画質が荒れてしまい、雑な感じになってしまいました。
明るく撮ることは大事ですが、明るすぎると帰ってよくないということを体験しました。
ISOをあえて下げて撮影してみると、幻想的な感じになりました。
明るすぎるので、ISOを下げて撮影してみました。
それがこちらです。
手前にピントを合わせ、背景を軽い球ボケ状態にしてみたところ、幻想的感がでました。
アングルを変え、前ボケさせて撮ってみたところ、面白い感じになりました。
ケースバイケースだとは思いますが、今回の場合は黒の背景が「真っ黒」になるほうが、明るく撮るより綺麗に撮れました。
玉ボケ・前ボケを応用して1枚。
青いイルミネーションを前ボケさせて、池の中の雪だるまを撮ってみました。
なにか良い感じです。
広角で構図を広くすると解放感がでました
メインランドマークのチューリップタワーを撮影しました。
明るく撮るためにF値1.4の単焦点レンズを使用していたのですが、50mm(フルサイズ75mm相当)のため、画角がせまく、画面いっぱいになってしまいました。
そこで、F値は大きいのですが広角レンズに変えて撮影してみました。
F値の開放に限界のあるレンズのため、ISOを思いっきり上げて撮影してみました。
広角レンズも面白い写真が撮れます。
ホワイトバランスの調整で色を変化させる
チューリップ公園の正門には、西洋風な飾りつけがされたイルミネーションが光っていました。
イルミネーションは寒色系と暖色系のものがたくさんあります。
ホワイトバランスを暖色系にすると、暖か味のある写真になります。
これはこれで綺麗なのですが、なんか色が薄い感じがしました。
そこで、ホワイトバランスで「暖色」を強くして撮影してみました。
好みが分かれる部分かもしれませんが、私は暖か味のある配色のほうが綺麗に感じます。
今回は寒い中での撮影でしたが、露出やISOの調整に四苦八苦しながらの撮影でした。
見た目の華やかさが良いものほど、撮影は難しいということを実感いたしました。