Windows10からデジタルライセンスといわれる認証方法が使えるようになりました。
マイクロソフトのアカウントと、使っているPCを紐付けして認証する方式です。
今回、デジタルライセンス認証をしているPCがライセンス認証エラーとなりました。
しかも、ググった対処方法がことごとくうまくいかず手詰まりになりました。
結果から言うと、再認証でき解決できたのですが、そこに至る過程を忘備録として記録いたします。
どうやれば解決できたかをすぐに見られたい方は、下のほうに書いてありますので、そちらをご覧ください。
「デバイスにプロダクトキーが見つからなかったことがWindowsによって報告されました。エラーコード0xC004F213」
デジタルライセンス認証をしたPCのディスクトップ画面に、ライセンスエラーの表示がされ、ライセンス認証画面を見ると0xC004F213エラーが表示されていました。
※Windows11の場合は、「設定」→「システム」→「ライセンス認証」で開きます。
デジタルライセンスなので、ライセンスコードの入力の必要はないと考えました。
一応本体にライセンスシールが貼ってないか調べましたが、シールは貼ってありましたがライセンス番号は見当たりませんでした。
なので、すぐにググって対処方法を探したところ、次のものが見当たりました。
ライセンス認証のトラブルシューティングから解決する方法が実行できず。
ググると、ライセンス認証問題はトラブルシューティングの指示通りに対応すればよいということが書かれていました。
そこで、トラブルシューティングを行ってみたところ、「認証されていないためトラブルシューティングが利用できません」というようなエラーが表示されました。
まじか?
トラブルシューティングが拒否されることがあるのか?
と思いましたが、この方法ではライセンス認証が解決できませんでした。
そこで、改めてデジタルライセンス登録状況を確認してみました。
マイクロソフトのアカウントからデバイス登録を確認
マイクロソフトのアカウントページ(https://account.microsoft.com/)からログインし、登録されているデバイスを確認したところ、正しく登録されていました。
マイクロソフトアカウントと、パソコンは紐付けされていましたが、ライセンスエラーという状況でした。
ただ、ここで気づいたことがあります。
シリアル番号が「不明」となっていました。
正確には、英語で不明と書かれていましたが、正しく認証されている場合は「System Serial Number」と表記されているはずです。
きっと原因はここにあると思いました。
そこで、パソコンのシリアル番号を調べてみました。
シリアル番号はWindows PowerShellから次のコマンドを入力すれば確認できます。
wmic bios get serialnumber
Windows PowerShellはアプリの検索ウィンドウから検索して起動します。
やってみると、ここでも「不明」と英語で表記されました。
ここで気づきました。
物理的なシリアル番号をパソコンが保持していない
何とかするためには、シリアル番号(プロダクトキー)を再入力する必要があります。
でも、肝心のシリアル番号(プロダクトキー)が見当たりません。
どうすればよいか手詰まりになりましたが、こういう場合は初心に戻ることが肝要です。
ということで次のことをしました。
パソコンに付属していた紙の添付資料を確認しました。
パソコンの保証書等を保管していた資料を再確認しました。
その中に、OSのCDが入っておりこう書かれていました。
「プロダクトキーはPC本体に貼ってあります。スクラッチをコイン等で削ってください。」
本体にプロダクトキーはなかったはずなのに…と思いましたが最近のプロダクトキーはスクラッチで隠されているということでした。
そこで、再度本体に貼られているシールを再度確認しました。
PC本体に貼られているシールに、1cm四方のサイズでスクラッチがあり、削るとプロダクトキーが書いてありました。
よく見ると、1cm四方サイズでスクラッチがありました。
スクラッチ自体がシールの模様に擬態しており、いわれなければスクラッチに気づけないレベルでした。
何はともあれ、コインでスクラッチを削り、プロダクトキーを打ち直したところ、ライセンス認証エラーが消えました。
なんとも初歩的な問題でした。
デジタルライセンスはプロダクトキーの入力を求められなくても確認が必要
パソコンの初期設定時には、プロダクトキーの入力は求められません。
ですが、マイクロソフトアカウントを作成しパソコンとアカウントを紐付けるように求められます。
アカウントとパソコンを紐付ける=プロダクトキーの入力不要 と錯覚していました。
正しくは初期設定後にライセンス認証を行い、プロダクトキーの入力が求められたらスクラッチをけずる必要があることを学びました。
Windows11になっても、プロダクトキーは必須なのです。