
ある日、事務所のプリンターで資料を印刷したところ、ほとんど何も印刷されない状態で出てきました。
正確に言うと、黒色がほとんど印字されていない状態でした。
ノズルチェックをしてみると、黒色だけ1%ほどしか印字されていない状態でした。
四苦八苦しながらもなんとか改善できましたので、体験談としてレポートします。
今回の現象は以下の通りです
プリンターは、EPSONのPX-M6711FTです。
エコタンクモデルでビジネス向けのモデルです。
ノズルチェックを印字してみたところ、写真のようにほとんど黒色が印字されていませんでした。
ヘッドクリーニングを実施しても改善せず
黒色がほとんど出ていないので、まずはヘッドクリーニングを実行しました。
たいていの色のかすれは、ヘッドクリーニングで解消できます。
ですが、今回は解消されませんでした。
そこで、EPSONプリンターの奥の手である「強力クリーニング」を実行しました。
以前も、ヘッドクリーニングで解消できなかった現象が強力クリーニングで改善したことがありました。
早速実施しました・・・・・が改善しませんでした。
何か根の深い状況のように感じました。
EPSONのサポートに問い合わせました。
ヘッドクリーニングでも、黒色が印字されない現象が改善しなかったため、サポートに問い合わせました。
電話だとなかなかつながらないだろうと思い、webチャットで問い合わせました。
チャットだと比較的早くつながりました。
黒色が印字されないこと、ヘッドクリーニングを実施しても改善しないことを伝えましたが、「FAQのマニュアル対応をお願いします。」と言われて終わりでした。
サポートが言うには、ヘッドクリーニング実施後、電源を切り、12時間放置してほしいとのことでした。
なぜ12時間も放置しなければいけないのか謎めいていましたが、いろいろ調べてみると「空気目詰まりの場合は放置すると空気が抜ける場合がある」という理由でした。
空気目詰まりは、インク吹き出し口に空気がたまり、インクが通れなくなる現象です。
空気が抜ければ改善します。
とりあえず、もう一度ヘッドクリーニングをして、電源を切り、12時間放置しました。
しかし12時間放置後も改善せず
12時間放置した後、ノズルチェックを印字してみましたが、全く改善していませんでした。
こうなると、完全にお手上げです。
最終手段として「修理依頼」しかないと思いました。
念のためchatgptにいきさつを説明し、ノズルチェック状態を確認してもらったところ、「修理依頼しかない」という回答でした。
というわけで修理依頼をすることにしました。
修理依頼は「出張」と「引取」の2種類ありました。
エプソンの修理依頼を見てみると、「出張修理」と「引取修理」の2種類ありました。
出張修理は、その場で修理してくれますが料金が高めです。
引取修理は、料金が安めですが時間がかかります。
EPSONのPX-M6711FTは、比較的大きいサイズであったため、「出張修理」で依頼することにしました。
大きいプリンターを配送するのは手間がかかると思ったのと、少しでも早く直ればとも思ったからです。
電話依頼とweb修理申し込みの2種類ありましたが、web修理申し込みで依頼しました。
プリンターの型番やこちらの住所等を口頭で伝えるより早いと思ったからです。
実際、次の内容を伝える必要がありました。
- プリンターの型番
- プリンターの購入年月
- プリンターの製造番号
- 保証期間であるかどうか
- エプソン保守契約の有無
- こちらの連絡先
- こちらの住所
これらを電話で伝えるよりもwebで入力するほうが早いと思いました。
web申し込みだと対応が遅いイメージがありますが、この手の修理は大抵1ヶ月ぐらいは待つだろうとも思っていたので、まいいかとも思いました。
2時間後EPSONから確認の電話がありました。
朝8時頃にwebから申し込みをして、午前10時頃にエプソンから修理依頼の確認の電話がありました。
ここでおおよその金額を教えてもらい、OKならば修理に来てもらう日取りを決めます。
価格は確かに小型のインクジェットが買えるぐらいでしたが、同じプリンター(PX-M6711FT)をもう一度買うよりかは安かったので、修理の依頼をお願いしました。
最短でいつ頃これますか?と尋ねたところ、「本日の午後でも大丈夫です。」といわれ、すぐにお願いしました。
事務所に来ていただき修理していただきました
午後になって、エプソンサポートの方が修理に来られました。
現象は事前に伝えてあったので、「早速見てみますね」といわれ、現象の調査をしていただきました。
1時間ほど調べていただき、部品交換していただきました。
その結果、黒色がちゃんと印字されるようになりました。
原因は全く予想外でした
交換していただいたパーツは「メンテナンスユニット」で、ヘッドクリーニングをするためのパーツです。
メンテナンスユニットが故障したため、ヘッドクリーニングをしても全く改善しなかったのです。
これは自力ではどうにもならないことでした。
今回の事例は部品故障による要因であったため、修理依頼が正解でした。
もしヘッドクリーニングをしつこくやっていても、インクの無駄遣いをするだけでした。
しかも富山という田舎にも関わらず、思いのほか早く修理に来てもらえたので、現象が発生してから2日目に直すことができました。
料金についても購入後3年経過していたため、保証期間外でしたが、同じプリンターを買うよりかは安く済みました。
今回の事例は修理をするべきか、それともネットの修繕方法を試してみるかで迷いました。
特定のインクが出ないことは、比較的軽度の現象だから故障とは思いにくいためです。
ではなぜ修理依頼に踏み切れたかというと、「ヘッドクリーニングで全く改善しなかった」ためです。
普通は1%ほどしか印字できなかったら、ヘッドクリーニングすれば少なくとも30%ぐらいは印字できるようになるはずです。ですがなんどヘッドクリーニングしても1%ほどしか印字できませんでした。
ヘッドクリーニングの効果が全くなかったため、何かが壊れているのではないかと思いました。
それが決め手で修理依頼に踏み切れました。
初めての経験でしたが、早めに手を打つことで「時間のロス」と「お金のロス」を最小限にできました。
そういった意味ではとても良い経験でした。