ホームページには、お知らせ、実績案内など常時更新が必要な部分に「動的」なプログラムを埋め込むことがスタンダードです。
ホームページ更新の技術がなくても、メールを打つ程度の技術があれば、容易に更新ができるためです。
私どもではホームページの更新には独自開発のプログラムを使用しているため、ワードプレスはブログ目的以外では使用していません。ただ、世間一般では数年前からワードプレスを主体としたホームページが数多く作られるようになりました。
動的なホームページを、ワードプレスのテンプレートで容易に組み込みができるためだと思われます。
ところが、最近になって以下のような相談を受けることが多くなりました。
今回は、ワードプレスに関する問題喚起になります。
ワードプレスをアップデートしたら、ホームページを更新できなくなった・・
どういうことかお話を伺ってみると、数年前にワードプレスで更新ができるホームページを業者に作ってもらったけれども、最近動かなくなってしまった。作ってもらった業者に問い合わせたが、対応ができないの一点張りだった。
というようなことでした。
問題のワードプレスを拝見させていただいたところ、複雑な更新を実現するために、様々なプラグインが数多く盛り込まれていました。
そのプラグインの中に、無料版が廃止されたものがありました。
構築当時は無料で使えたプラグインが、最近有償化されたために、動かなくなっていました。
何とかするためには、有償のプラグイン契約をするか、ホームページをリニューアルしてワードプレスの使用をやめるしかないですよ。とお伝えしました。
結局、サイトの全面リニューアルとなったようです。
ワードプレスが怖くてアップデートできない。
ワードプレスのアップデートは任意選択です。
そのため、旧式を使い続けることはできます。
構築当時、プラグイン依存度が高いサイトを作ってしまい、ワードプレスアップデートで動かなくなることが実際にあります。
こういった事例を知っておられる方は、怖くてアップデートができなくなるのです。
しかし、ワードプレスのアップデートは不具合修正等も含まれるため、いつまでもアップデートしないわけにはいきません。
しかし、アップデートしたらサイトそのものが更新できなく恐れがあるため、旧式のまま使うしかできないというジレンマが発生しているようです。
ワードプレスの容易さが、数年後に問題を引き起こしてしまったようです。
ワードプレスで構築できても、ワードプレスの不具合対応ができるところが少ないのが現実。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
その原因は、プログラムの知識がなくてもワードプレスのプラグインを多用することでブログ目的以外のホームページを構築できてしまうところにあるようです。
極端な話、ショッピングカートのようなものも構築できてしまうようです。
しかし、ワードプレスアップデートに伴うメンテナンスができる人がいないと、いずれプラグインとの間でプログラム破綻を引き起こします。
このメンテナンスを行うためには、プログラムに関する深い知識が必要です。(プログラマー経験がないと難しいです)
どうやら構築されて5~6年過ぎてくると、このような問題に直面してくるようです。古いプラグインが廃止されたり、アップデートに対応しなくなったりするためです。
そして、プログラム技術者がいない、やめてしまったなどでメンテできる人がいないと、「対応できない」の一点張りになるのです。
ワードプレス本体は優秀なブログシステムだけれど、応用して使用する場合は、責任が取れる範囲にとどめることが肝要
ワードプレスの汎用性の高さと、多様なプラグインの豊富さで、本来のブログ目的以外の用途に使えてしまう所が、本問題の要因の一つです。
しかし、根本的な要因は構築後に発生する、アップデートによるプラグインの破綻問題をどこまで構築者が対応できるかという点です。
構築業者がすべて対応できるのであれば、そもそもプラグイン破綻が発生しても問題が発生しないのです。
ただ、勘違いしてはいけないのは、ワードプレス本体はかなり優秀なブログシステムであるということです。
プラグインを使用しない場合、プラグイン破綻は絶対に発生しません。
ブログ目的で使用する場合は、そもそもプログラム破綻しないのです。
ワードプレスとプラグインで作るホームページには、このようなリスクがあることを知っていただければ幸いです。