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Godoxを使ってスピードライト2つ同時に光らせてみた

商品撮影や人物撮影をする際に、スピードライトを使います。
光の当て方を考えると、カメラの本体とスピードライトを離して設置したほうが良い写真になります。
なぜならば光源位置を自由に変えられるからです。

今まではこれを有線でやっていました。
でも有線だと、1灯しか制御できません。

商品撮影をしているときいつも思いました。
被写体の左側にスピードライトを置いたら、右側にもスピードライトを置いてみたい。

それを実現するツールとして、GodoxのXproというものがあります。
シャッターを押した際に、電波で発信し離れた位置のスピードライトを発光するというものです。

初期設定に苦労しましたが、うまくできましたので忘備録として記録します。

今回の構成

もともとあったスピードライトは、受信機能がないので、受信機を付けます。

今回購入したものがこちら

今回以下の商品を買いテストしました。
godox は中国メーカーなので、ところどころに見慣れない漢字が使われています。
少々不安感もありますが、ネットでのレビューは申し分なく実際使ってみて問題はありませんでした。

送信機 godox Xpro-N

複数のスピードライトに対して発信ができる発信機です。
カメラがニコンなので Xpro-Nです。
キャノンなら、Xpro-Cで、ソニーならばXpro-S です。

受信機 godox X1R-N

既存のスピードライトに使用する受信機です。
これもニコンなのでーNと表記されています。

受信機能付きスピードライト godox TT600

2つ目のスピードライトとして購入しました。
本機は安くてTTLモードがありません。
ただ、商品撮影はたいていマニュアル設定することが多く、性能よりもスピードライトの数ということでこちらのものにしました。

まず電池を入れる

まずはともあれ、電池を入れます。
今回の構成だと単3電池が12本必要です。
スピードライトはすぐ電池がなくなるので、今回は充電池を使用します。

設定1:送信機のチャンネルを設定する

電波で送信するものなので、同じ製品を隣で使われていたら混線します。
それを防止するため、チャンネルとID設定があります。
ただ、今回の受信機ではID設定ができないため、チャンネルだけ設定します。

感覚的にはトランシーバーのチャンネル合わせに近いです。
今回はチャンネルを「10」に設定してテストしてみました。

最初このチャンネル設定でつまづきました。
どのボタンを押せばよいかさっぱりわからなかったからです。
説明書を読めばよいのですが、最小限のことしか書かれていなかったので試行錯誤でした。

設定2:受信機側のチャンネルとグループを合わせる

送信機のチャンネル設定をしたら、受信機のチャンネルを同じ番号に合わせます。
X1R-Nの設定はボタンが2つしかないので、簡単でした。

グループとは一瞬「あれっ?」と思う部分ですが、要は接続位置です。
発信機はとりあえずスピードライト5個接続できます。
便宜上A、B、C、D、Eと5つの接続名で表現されています。
ポート名といったほうがわかりやすいかもしれません。

今回はAポートで設定するため、グループ名は「A」にします。
ボタン1回押せば、数値、グループ名が1つずつ大きくなります。
ボタン2回押しで、1つずつ小さくなります。

チャンネル・グループを合わせたら、スピードライトをのせておく

受信機の設定ができたら、スピードライトのせ、電源を入れておきます。

設定3:送信機とリンクさせる

送信機と受信機のチャンネル合わせができたら、リンクさせます。
通信自体はチャンネルさえ合っていればOKなので、送信機側で該当グループを有効にします。
今回はグループAに受信機を割当します。

グループAのボタンを押し、モードボタンを押せばよいのですが、これが最初わからず苦労しました。
でもわかってしまえば簡単です。

この設定をすれば、送信機に反応して受信機側が光るようになります。

設定4:TT600側のチャンネル、グループを設定する

今度は2つ目のスピードライトTT600の設定をします。
こちらは、スピードライト本体に受信機が内蔵されているので、設定方法が異なります。
とにかく押すボタンがわからなくて苦労しました。

受信モード(スレーブ)にする

このスピードライトは、マスターモード(単体使用)とスレーブモード(送信機からの受信)の2つのモードがあります。

最初はマスターモード「M」になっており、この状態だと送信機からの信号を一切受け付けません。
スレーブモード「S」に変更します。

チャンネルを合わせる

スレーブモードにしたらチャンネル番号を合わせます。
今回は10にします。

グループ名を変更する

チャンネルを合わせたら、今度はグループを設定します。
先ほど「A」を使用したので、今度はBポートに設定します。
チャンネル設定は長押しですが、グループ設定は1回押すごとに1つ変わります。

設定5:送信機側にBグループをリンクする

設定3でやったように、送信機がわでBグループをリンクします。

設定6:発光テスト

送信機側の発効ボタンを押して、2つのスピードライトが光れば設定完了です。

最後は、送信機をカメラに設置して、カメラのシャッターを押してみる

最後に送信機をカメラ本体に設置して、シャッターを押して光るかテストします。

本当に光るんだろうか・・・・と不安を感じつつシャッターを押してみます。
・・・・あれ?
・・・・光らない?
・・・・なぜ?

Xproのモニターを見ると、カメラと接続されると「接続マーク」が点灯するはずなのですが、点灯していませんでした。

すごい焦りました。
もしかしてニコンでも対象外のカメラなのか?
など不安を感じつつ、ググって調べました。

調べると、どれも接触不良が原因と出てきました。
改めてカメラとの結合部を見てみると、しっかり奥まで差し込んでいませんでした。

ちゃん奥まで差し込みシャッターを押してみました。

ちゃんと光りました。

確かに接触不良の問題でした。

ただ、Xproのモニターにはカメラの接続マークは点灯しないままでした。
光るからいいか。と割り切って使っています。

今回気の付いた点

細かな設定はたくさんありますが、とりあえず光らせることができました。
そのうえで使ってみて気が付いた点です。

(1)Xpro(送信機)側からSB800は発行信号しか使えない

Xpro側からマニュアルモードで光量変更をしてみましたが、SB800には反映されませんでした。
調べてみたところ、SB800をTTLに設定しておくとよいとありましたが、撮影してみると真っ暗でした。

SB800側でマニュアル設定を直接行い撮影すると、明るく撮れました。
どうやら、TTL設定では発行のタイミングがずれるようでした。
事実、シャッター速度を遅くしたらストロボの発光が写りました。

結局X1R-N + SB800ではXpro側からの発行信号受信以外使えない感じでした。
面倒ですが、調整はマニュアルでストロボ本体で行うしか方法はないようでした。

X1R-Nと接続している間は、ストロボ本体のボタン操作を受け付けなくなるので、その都度X1R-Nの電源をオフにしないとだめでした。

(2)送信機側からTT600のZOOM値が変更できない

TT600側は、送信機から光量変更はできましたが、ZOOM値の変更はできませんでした。
それでも、明るさの変更をXpro側からできるのでそれは、楽でした。

これで多灯撮影ができます。

初期設定というものは得てしてわかりにくいものです。
今回もできてしまえば簡単ですが、できるまでが大変でした。

有線の時は配線の都合で手間がかかった部分もありました。
無線になることで、配置が自由にできます。
撮影の幅が広がります。

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