全部オートで撮影すると、きれいな写真になります。
ただプロの方の写真と見比べてみると、同じような構図をまねしても、まるで違う写真になっています。
なにが違うのだろうといろいろ比較してみると、細かなところが多々違うことがわかります。
その中の一つが「明暗・濃淡」の表現です。
プログラムオートだと、明るさや、濃淡はほぼ同じ設定になります。
でも、プロの方の写真は「あえて変化」させているように見えます。
今回は「明暗・濃淡」をテーマに撮影してみました。
今回は「ドラえもんの散歩道」を撮影しました。
高岡駅前に「ドラえもんの散歩道」と呼ばれる広場があります。
藤子・F・不二雄先生の出身地であることから銅像が設置されている名所です。
まずは覚えたてのホワイトバランスで変化をつけてみました。
写真に変化をつけるといえば、まず思い浮かぶのが「色」です。
桜ヶ池の撮影で覚えたテクニック、ホワイトバランスを変化させて撮影してみました。
まずは普通に撮影した写真がこちら。
可もなく不可もなくといったところでしょうか。
この写真のホワイトバランスを変化させて撮影してみました。
印象ががらりと変わりました。
ただ、写真のイメージと雰囲気がミスマッチした感じです。
青色系の写真はミステリアス感がでるので、ドラえもんには向かない感じがします。
ホワイトバランスは印象を変化させるのには有効な方法ですが、どの色に変化させるかということも大事です。
ホワイトバランスについての記事について書いております。
またご覧いただければ幸いです。
コントラストを変化させて濃淡を変化させてみました。
ホワイトバランスとは別の方法で、表現を変化させてみようと「コントラスト」を変化させて撮影してみました。
まずはコントラストオートで撮影した写真がこちらです。
やわらかい印象になりました。
これをコントラスト:強にして撮影してみました。
それがこちらの写真です。
銅像の質感が、思いのほか表現できました。
被写体によると思いますが、コントラストで「濃く」して正解のパターンです。
コントラストについての記事も書いております。
またご覧いただければ幸いです。
コントラスト表現も光源との組み合わせで良し悪しがあります
銅像にはコントラスト:強。
と方程式を立てたくなるところですが、光源との組み合わせなど、条件によっては正解とも言えない場合があります。
まずは次の写真ですが、コントラスト:普通で撮影したものです。
コントラストが少し弱めですが質感が出ているのは、日差しが当たり、反射しているためです。
次の写真はコントラスト:強にして撮影した写真です。
コントラストを強くすると、質感が増し濃淡差が強い写真になります。
ただ、この場合は少々くどい感じもします。
先ほどのしずかちゃんの写真は日陰だったので日差しが当たっていませんでした。そのため、コントラスト:強が良い感じででました。
好みがわかれるところだと思いますが、いろんな設定で試してみることも大事だと思いました。
シャッター速度で明るさを減光
次の写真は2枚ともコントラスト:強ですが、1枚は明るかったのでシャッター速度調整で露出を調整してみた写真です。
まずは、明るくなった写真です。
質感は十分なのですが、背景が明るくなりすぎている感じがしました。
背景ボケを生かしたいのでF値はそのままで、シャッター速度を倍に上げてみました。
その写真がこちらです。
これも好みがわかれるところだと思いますが、露出を下げることで「重厚感」が増しました。
露出の変化も「表現」だと思います。
これらを踏まえいろいろ撮影しました。
銅像の質感表現はむつかしい・・・と思いながらもいろいろ撮影してみました。
いろいろ考えながらの撮影は悩みますが、面白いです。
銅像感ゼロですが、シルエット化することで味わいがでました。
重厚感も増すと、銅ですが金にも見えます・・。
全体を入れずに、あえて切る構図にも挑戦してみました。
つかの間のひと時でしたが、楽しい時間でした。