旧式EC-CUBEからEC-CUBE4へ再構築する場合、既存のドメインを生かしたまま構築する必要があるため、サブドメインなど仮のドメインで構築することになります。
いざ切り替えを行う場合は、ドメインを変更する作業が発生します。
EC-CUBE2シリーズは、ドメイン名をコンフィグファイルに直接記述する必要がありましたが、EC-CUBE4ではどうなっているのでしょうか?
今回は、実際にドメインを変更することがあったので、その体験について記載いたします。
EC-CUBE4構築作業でドメイン変更が必要になった理由
既存ドメインで、EC-CUBE2シリーズが稼働しており、EC-CUBE4に切り替える瞬間まで、EC-CUBE2で構築したカートを稼働させる必要がありました。
そのため、無料のサブドメインでEC-CUBE4での構築を行い、切り替えるときに既存ドメインをEC-CUBE4で構築したカートフォルダへ向ける方法をとることにしました。
EC-CUBE2シリーズだと、ドメイン変更には手間がかかりました。
EC-CUBE2シリーズで、同様のことを行ったこともありましたが、一度稼働したEC-CUBEをサブドメイン→正式ドメインに変更することは、思ったよりも手間でした。
EC-CUBE2では、コンフィグファイルに指定したドメインが「根をはる」状態になります。正式ドメインに変更しても一部切り替え前のサブドメインで表示されたりなど起こりました。
EC-CUBEでのドメイン変更は「想像以上に難易度が高い」という印象がありました。
案ずるがより産むがごとし。作業は全く必要ありませんでした。
EC-CUBE4のコンフィグファイルは、.env になります。
中を見ると、EC-CUBE2のような、ドメイン記述はありませんでした。
つまり事前に、EC-CBUE4設定ファイルのドメイン記載を、変更しておく必要がありませんでした。
「本当に何もしないままドメインを変更しても大丈夫なのか?」
「後から問題がたくさん出るのではないのか?」
という不安を抱えながら、サーバーからドメインの向きを変更してみました。
切り替えたドメインでアクセスしてみたところ、すんなりEC-CUBE4で表示されていました。
管理画面等も特に問題はありませんでした。
どうやらEC-CUBE4では、ドメインは情報として持たないか、$_SERVER 変数から直接取得しているようでした。
今まで、EC-CUBEのドメイン変更は、戦々恐々で慎重な作業が必要でしたが、これからはサーバーの設定だけで済むということがわかりました。