ホームページ制作屋をさせていただいておりますと、お客様とのギャップに気が付くことがございます。
ホームページはパソコンで作る代物なので、数分で完成させられると思われている部分がありますが、実際は数カ月かかります。
専門の職種であるが故、ギャップが発生することは至極当然のことではありますが、ホームページ屋の作業を知り、ギャップを埋めることでより良いホームページ制作につなげることができます。
今回は、ホームページ制作作業時間についてです。
突然ですが、家は何分で建てられますか?
こんな質問をすると「馬鹿じゃないか?」と言われるのが当然です。
家がそんな簡単に立つわけありません。
仮に建てられたとしても、そんな短時間で建築したものは欠陥住宅なのではないか?と逆に不安になります。
私は建築に関して素人ですが、それでも住宅を建築するのに数カ月かかることを知っています。そして、工期が短すぎると「変だな」と感じます。
建築現場は外からでも見えるため、建築の素人でも「作業が多い」ということがわかります。だから住宅を建てるまでに数カ月かかることに疑問は感じないのです。
ホームページ制作が数カ月かかることにギャップが発生する要因
ホームページ制作は、建築と違い外からは作業が見えないため、作業内容を実感することができません。しかし、要因はそれだけではありません。
私は、ホームページ屋開業当初は「作る・構築する」事に主眼を置いていましたが、やがてそれは間違いであることに気が付きました。
ホームページで重要なことは、目的を果たすことであり、ホームページを建てることが目的ではありません。ここが住宅建築と異なる部分です。
ただ作るホームページは確かにすぐできます。
しかしながら、見た目も中身も伴わない欠陥ホームページになります。
ホームページは目的を達成するための中身を考え、形にすることが最も重要です。中身を考えないで作るホームページはそもそも欠陥です。
「今回のホームページの中身は5分で考えました」
などと説明されたら、「ほんとに大丈夫か?」と不安になりませんか?
「ちゃちゃっと」は手抜き指示
手抜き作業とは、本来やるべき作業を省略して工数時間を短縮することです。
「こんなの簡単でしょ。ちゃちゃっとかたずけて。」
と社会人ならば、一度は耳にするフレーズがあります。
早く仕上げることは重要なことですが、そのために手抜きをしたのでは本末転倒です。
手を抜かないホームページ制作とは
私どもでは、具体的な制作に入る前に何度も打ち合わせをさせていただいております。ご提案とトライ&エラーを繰り返し、道筋が固まったところで具体的な制作に入ります。
何事も早く仕上がることに越したことはありませんが、品質が伴っていない場合は、早ければ良いとは言えません。
パソコン作業はすぐに仕上がる印象がありますが、実際は他の職種同様、そうとは言えません。
結果が伴うホームページとは時間がかかるものです。
それを知っておられるかどうかで、仕上がりに大きな差が出るものです。