前回は、集客できるホームページ作りには、きちんと方程式を描くことが大事ということをお話ししました。
私どもホームページ屋としては、頭の痛い内容ですが、ホームページ制作依頼のご要望の中でかなり多いのも事実です。
そこで、どうすればよいかをホームページ屋視点で申し上げます。参考になれば幸いです。
ホームページが必要な理由を考える。
ホームページが必要な理由を明確にしてみましょう。
(1)見込みのお客様が、インターネットで事前情報収集をされる時代に、ホームページがないと購入検討の一社にすらなれません。
だから、とりあえずホームページが欲しいという場合。
(2)ホームページはあるけれども、もう少しホームページからの集客、売り上げを向上させたい。
大まかに上記2つの理由が考えられますが、低予算でのご依頼の場合ほとんどのホームページ業者の回答は以下のようになるでしょう。
(1)の理由ならば、無料ブログ、facebook等のSNS、自分で作る無料ホームページサービスで十分です。
いずれもインターネット上にでるため、あとは自身の努力でどうにかなります。
もし(2)の理由ならば、ホームページの依頼はあきらめられたほうが賢明です。
集客や売り上げを向上させるためには、「原因特定」が不可欠です。
しかし、そのためには膨大な時間と費用をかけて「原因調査」をしなければなりません。
販売促進を実現するためには「投資」が不可欠だからです。
では、低予算でホームページ制作を依頼することは不可能なのでしょうか?
ここからがアドバイスです。
ホームページ業者にとってのメリットを提案する。
お金がかけられないならアイディアを提供しなければなりません。
ホームページ屋も皆さんと同じ商売をし、生活の糧を得させていただいております。
その価値に見合う提案であれば、値引き等に応じられるケースがあります。
・モデルケース提案
実績の少ない業者であれば、実績は喉から手が出るほど欲しいので、採算度外視になるケースがあります。
業者に、「うちのホームページで是非実績作りをしてください」と提案し、乗ってもらえれば低予算での依頼に結びつきます。
注意点としては、実績が豊富なホームページ屋には通用しません。
・ギブ&テイク提案
ホームページ制作費用と同等の価値をお金以外のもので交換する提案です。
ホームページ屋も商売である以上、日々経費節約を念頭に置いています。
必要なものと交換できるのであれば、制作に応じられる場合があります。
注意点としては、お互い赤字なる可能性が非常に高いです。
・負担軽減提案
ホームページの写真や、原稿をすべて提供し、ホームページの組み立てだけを依頼する提案です。
ホームページ屋は、ホームページの内容を考え、分析することに一番労力を使います。
この部分の軽減提案は受け入れられやすい部分があります。
注意点としては、無料ホームページツールで作るのとあまり変わらない内容になります。
あくまでも一例ですので、必ずしも上記の提案を受けてくれるとは限りません。
またこれらの方法での制作は、公開後の「調査・分析・改善」に費用をかけられないため、結果がなかなかついてきません。
そういったリスクが必ずついてきます。
本当に実質上ゼロ円で製作依頼する方法
ホームページを利用して元を取ってしまうのです。
いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」という考え方です。
実際に大手では数百万円かけてホームページを作り、数千万円の売り上げを出すということが行われています。
ホームページは、様々なことを調査・分析し、改善してゆけば結果が後からついてきます。
問題は、調査・分析・改善に「知識」と「投資」が必要な点です。
このリスクをとってこそ、ゼロ円ホームページ制作依頼が成り立つのです。
次回は、制作したホームページに起こりうる落とし穴についてです。