春の温かさが感じられるようになってきた、ゴールデンウィーク最終日。
快晴の中、天皇賜杯1回戦が行われました。
相手は、砺波4強のレッドスターズ。
先の砺波地区高松宮杯1部で優勝している強豪です。
しかしここ最近、午前様が勝つこともあり、試合の流れによっては、午前様にも勝機があります。
攻める初回表は、江川選手が四球で出塁しますが、得点には至りません。
守る初回裏。
先発は、644日ぶりの登板となる水巻投手。
レッドスターズ戦で相性のよい投手です。
立ち上がりは、久しぶりのマウンドということもあり、制球が定まらず、四球で先頭打者を出塁させてしまいます。
続く打者をキャッチャーゴロに仕留めますが、
1塁ランナーがその間に3塁を陥れ、ピンチを迎えてしまいます。
迎える打者は、レッド三番打者。
技ありの打撃で、ライト前に運ばれ、先制点を許してしまいます。
なおも、ツーアウトながら四球等で押し出し失点し、いやなムードが漂いますが、サードゴロを原田選手がきっちりさばき、負の連鎖を断ち切ります。
初回の攻防は、レッドスターズがリードします。
攻める2回表。
一死から林選手が四球で出塁しますが、得点には至りません。
守る2回裏。
水巻投手から、久々のマウンドからくる硬さがなくなり、本来のテンポ良い快投がよみがえります。
先頭打者をファーストゴロに打ち取ると、後続もテンポよく打ち取り、三者凡退で抑えます。
リズム感が出てきたバッテリー
攻める3回表。
守備から流れが午前様に向いてきていましたが、そこは強豪のレッドスターズ。簡単には得点させてもらえません。
守る3回裏。
レッドスターズ先頭打者に内野安打で出塁されてしまいますが、江川選手の広範囲守備による好捕等でレッドスターズ後続をきっちり抑えます。
攻める4回表。
野球は試合の中でたいていチャンスが訪れ、チャンスを生かせるかどうかで試合が決まります。
この回に、午前様にビックチャンスが訪れます。
二死から金嶋選手が内野安打で出塁すると、
続く林選手も、ショート深めの打球で内野安打となり、
その間に金嶋選手が好走塁3塁を陥れます。
続く打者は、チャンスに強い水巻選手。
しかし、四球で出塁となります。
二死からの連打で満塁とビックチャンスの場面で迎える打者は、かつて強豪ビアーズから、サヨナラ安打を放ったこともある勝井選手。
この日のために、バッティングセンターで右打ちを特訓してきた勝井選手は、ライト方向ファールラインの内側に突き刺さる長打で、走者一掃の三塁打を放ち、見事ビックチャンスをものにします。
大事な場面で、逆転打を放った勝井選手。
守る4回裏。
この回から、金嶋投手に継投します。
点を取った後の守りを抑えられるかどうかも、レッドスターズ相手ではとても重要です。
金嶋投手は急な登板であったこともあり、肩がまだあったまっていない状態でしたが、打たせて取るピッチングで、レッド打線を抑えます。
大事な場面で無失点に抑え、笑みのでるバッテリー。
4回を終えて、午前様が逆転に成功します。
攻める5回表。
一死から井田選手がセンター前ヒットで出塁しますが、得点にはいたりません。
守る5回裏。
金嶋投手も踏ん張り、レッド打線を抑えます。
振り逃げタッチでアウトを取るなど、要所を締める林捕手。
5回を終えて、試合時間の関係から、審判より最終回のコールがされます。
永原監督から、6回に「もう2点取るぞ!」と激が飛びます。
攻める6回表。
一死から林選手が内野エラーで出塁し、
続く水巻選手は、レフト前安打で続き、一死1、2塁。
さらに、先ほど逆転打の勝井選手もレフト前安打で一死満塁と再びビックチャンスを迎えます。
ここで迎える打者は、かつてニューブラックから長打を放ったことのあるキャプテン原田選手。
このビックチャンスに、センター深めに打球を運び、
見事タッチアップが決まり、追加点をもぎ取ります。
大事な場面で仕事を決めた原田選手。
二死、1、2塁の場面で迎える打者は、20代選手の中で最多安打を誇る砂河選手。
スナイパーのように狙いすまして放った打球は、センターの頭上を越える長打となり、走者一掃の三塁打で試合を決定づけます。
勝利を決定づける三塁打を放った砂河選手。
最終回を前に、4点差。
しかし、レッドの怖さは最終回の粘りにあります。
守る6回裏。
レッドの下位打線ということもあり、2アウトまでは簡単にこぎつけます。
しかし、ここからレッドの猛追がはじまります。
驚異の3連打で2失点し、2点差にまで詰め寄られます。
二死1塁となり、午前様ナインがマウンドに集まり、気持ちを引き締めます。
金嶋投手の渾身の一球を外野まで運ばれますが、
ウイニングボールを江川選手がつかみ、ゲームセットとなります。
勝利に沸く、午前様ナイン。
試合の中でたった2度しかなかったチャンスを見事生かし、 強豪レッドスターズ相手に勝利をつかみ取りました。
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金嶋 19 |
林 9 |
勝井 21 |
井田 27 |
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水巻 18 |
砂河 2 |
最終回の守り、レッドスターズの猛追に、マウンドに集まった午前様ナイン。
結束力がうかがえます。
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中部日本大会出場の映像
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2017年5月7日(日)
※時間切れにより6回まで
投 手 水巻ー金嶋
捕 手 林
三塁打:勝井(4回)、砂河(6回)