ぎりぎりまでビアーズを追い詰めた 水巻投手
先発 椎名投手
チューリップフェアも開幕し、少し暑いくらいの快晴の中、高松宮杯決勝戦が行われました。 相手は、砺波2部ではもはや最強の太田クラブビアーズ。 午前様との相性はかなり悪く、今まである程度の対戦回数はありますが、2度しか勝てたことのない相手です。
また本日は祝日ということもあり、仕事の関係で主力選手数名が来られず、厳しい台所事情での対戦となりました。 しかし、本日の試合は奇跡的な展開で決勝戦に相応しい試合となりました。
![]() バッティングピッチャーを務める |
![]() 監督に代わってノックを行う |
![]() ノックを受ける午前様ナイン |
![]() こんな一場面も |
試合前は陽気な気候もあってか、決勝戦ではありながらも、リラックスした午前様ナインが準備運動を行います。
矢のような打球が左右に飛び交いました
サードにも高速強打が何発も飛びました
本日の先発は、椎名投手。 しかし、相手は超強豪の太田クラブビアーズ。 序盤からビアーズペースで試合が進みます。
先行の午前様でしたが、ビアーズ平木投手に翻弄され打線が沈黙します。 逆に守りの方では、ビアーズ強力打線が火を噴き序盤から4失点してしまいます。
腰痛を少しこらえながらの好守備
守る3回裏。 ビアーズに1点取られながらも、後続を三者凡退うち2者はセンター前へヒット性のあたりでしたが、名手主な河選手のスライディングキャッチでアウトにし、ここから流れが午前様に傾き始めます。
反撃の狼煙となる長打 水巻選手
攻める4回表。一死から4番水巻選手の当たりは左中間を抜け、二塁打となります。 得点には結びつきませんでしたが、ここから午前様の打線が息を吹き返します。
審判の実習もされていたようです
守る4回裏。 この回からリリーフでマウンドには水巻投手が立ちます。 新人審判の方がおられる見たく、投球練習の間の審判の行動についての説明をされていました。
![]() 難しいフライキャッチ |
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上々のリリーフ立ち上がり |
![]() 原田選手がフライを |
![]() 午前様名物拍手喝さいが |
4回の裏からバッテリーが変わり、マウンドには水巻投手が立ちます。 肘のケガ以降、痛みからマウンドに立つことが減っていた水巻投手でしたが、本日のピッチングは目を見張るものがありました。 ビアーズの強力打線を内野フライなど的を絞らせず抑えていきます。
5回終わって4点差
攻める6回表。 好守の流れが午前様に傾いてきてはいるものの、得点に結びつかずそろそろ反撃したい午前様。 この回ついに得点をもぎ取ります。
エラーを呼び込み出塁 長森選手
二死から長森選手がまずエラーを呼び込み出塁します。
気合で出塁山本選手
つづく山本選手もエラーを呼び込み出塁し、二死1,2塁となります。
ビアーズナインがマウンドに集まります
タイムリーを放ったのは伏兵川岸選手
ここでビアーズが間を取り、内野陣がマウンドに集まります。 午前様との試合ではなかなか見られない光景です。
迎えるバッターは、20代川岸選手。 監督からの「打てなければポンコツの仲間入り」発言に発奮し、センターを超える二塁打を放ち2点返すことに成功します。
6回終わって2点差
値千金の同点打 長森選手
強豪ビアーズから得点を挙げることはなかなか難しく、最終回で2点差とはいえ、午前様にとっては高い壁が立ちはだかります。
しかしこの回先頭1番からの好打順がツキを午前様にもたらします。 先頭の砂河選手は、詰まりながらも内野安打で出塁に成功します。 二者連続四死球等もあり二死満塁と、一打同点の場面に持ち込むことに成功します。
迎えるバッターは、本日徹夜明けの中懸命にプレーする長森選手。 放った打球はセカンド前に転がりますが、ボールがハンブルし守備がもたつく間に二者ホームインし、奇跡的に同点となります。
![]() 何やら談笑 |
![]() マウンドに集まる午前様ナイン |
![]() 1つのアウトで |
![]() 長森選手の好プレーでゲッツー |
土壇場で追いついたものの、7回裏ビアーズの攻撃を抑えないことには勝利はありません。 既にビアーズは火のついた状態。厳しい守りが予測されます。
ビアーズ先頭打者にセンター前に運ばれ、いきなりサヨナラのランナーが出塁してしまいます。 しかし、後続をファールエリアでのファーストフライに打ち取ったことで、午前様ナインに守備のリズムが戻ります。 続く打者の当たりは、ショートへの強襲でしたが、長森選手がダイレクトキャッチでアウトにし、飛び出していたランナーも刺しゲッツーで切り抜けます。
7回を終わってビアーズと同点延長となり、促進ルールにより無死満塁の状態からスタートします。 午前様はかつて促進ルールでの延長は何度もありますが、先行での促進ルールの勝率はあまり高くなく不安がよぎります。
直に作戦を話す永原監督
回が始まる前に、永原監督が動きます。 ここを勝負どころと読み、積極策を打者とランナーに指示します。
無我夢中の打撃 原田選手
促進ルールでは、犠牲フライや、スクイズで容易に点が入りますが、勝つためには一気に大量得点を取ることが重要です。 なぜなら、この後も守りも無死満塁から行われるため、1、2点の差は点差にならないためです。
この回先頭打者は、原田選手。 見ている方もかなりの緊張感が伝わってくる状況でした。 原田選手の放った打球は、セカンド前にはねる打球で、セカンドのエラーを呼び込みボールはライト前に転がりその間に2者ホームインしまずは2点取ります。
走者一掃の2塁打 長久選手
一気に3者がホームインしました
続く打者の砂河選手は四球を選び、無死満塁となります。 迎える打者は、本日打撃好調の長久選手。 放った打球は、レフトの頭上を越える長打となり走者一掃の2塁打で、この回5得点あげ、逆転に成功します。
一気に5点差を付け、優勝もちらつきはじめますが、ビアーズもこのままでは終われないと強力打線にさらに火が付きます。
ビアーズの猛反撃で、いきなり3失点を喫してしまいます。 内野ゴロホームアウトで1アウト取りますが、一死満塁とサヨナラのランナーを抱えた苦しい状態です。
しかし裏を返せば、ゲッツーで試合終了になるパターンもあり、ビアーズ側も苦しい状況です。 互いのベンチからは、大きな掛け声が飛ぶ中、既に肘も限界に来ていた水巻投手でしたが、ビアーズ安念選手に対し真っ向勝負を挑みます。
結果はレフトの頭上を超える長打を打たれ、サヨナラ負けとなってしまいましたが、決勝戦に相応しい白熱した攻防を展開した名勝負となりました。
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勝井21 |
水巻 18 ■4回: 二塁打(左中間) |
川岸 3 ■5回: レフト前ヒット ■6回: 二塁打(レフトオーバー:打点2) |
長久24 ■5回: 二塁打(左中間) ■8回: 二塁打(レフトオーバー:打点3) |
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砂河2 |
長森20 ■7回: 内野安打(打点2) |
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中部日本大会出場の映像
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2015年4月29日(日)
※8回は促進ルール
投 手 椎名 - 水巻
捕 手 山本 - 長久
2塁打 水巻(4回)、長久(5回,8回)、川岸(7回)