![]() 先発 中井投手 |
![]() リリーフ 椎名投手 |
5月中盤になり、日差しの暑さを感じる野球日和の日曜日。
砺波市民体育大会1回戦が行われました。
対戦相手は午前様の天敵 太田クラブビアーズ。
午前様創部以来、かなりの対戦をしていますが、午前様は1勝しかしたことがありません。
また太田クラブビアーズは、新メンバー補強でさらに強くなり、一度崩されると、横綱相撲で押し切られること間違いなしの相手です。
試合前に作戦を指示する永原監督
太田クラブビアーズは総合力でワンランク上のチームで、特に強力打線が特長です。
そこで永原監督は、試合前に強力打線を封じる策を指示します。
それは、継投策でした。
完投ペースでのピッチングでは強力打線に捕まると考え、先発中井投手には4回、
残りの回を椎名投手とし、椎名投手にウォーミングアップのタイミングを指示します。
家族が応援する中鉄壁の守備 長久選手
強肩林捕手の一刺しで盗塁阻止
守る初回表。 午前様としては、初回ですが失点すると一気に押し切られる可能性があり、なにがなんでも抑えなければなりません。
しかし先頭打者をエラーで出塁させてしまいます。
太田クラブビアーズはすかさず盗塁を仕掛けてきますが、強肩林捕手の矢のような送球で、盗塁を阻止します。
これが結果的に好を奏し、太田クラブビアーズの機動力を躊躇させることになります。
先発の中井投手は、後続を緩急をつけたピッチングで打たせてアウトをとり、初回を0点に抑えます。
守る初回裏は、太田クラブビアーズ投手に三者凡退に打ち取られます。
スクイズを阻止
2回の攻防は両チームとも三者凡退で終わり守る3回表。
この回の先頭打者を振り逃げで出塁をゆるし、次の打者を四球で歩かせてしまいます。
少しいやなムードの中、続く打者は送りバントの構え。
2度バントを失敗し、3度目のバントの構えを見せます。
ビアーズ打者はバントと見せかけてバスターし、打球がピッチャー前に転がり、結果進塁打となり一死2、3塁のピンチを迎えます。
ここでバッテリーが好プレイを見せます。 スクイズを読み投球を外し、飛び出した3塁ランナーをはさみアウトにします。
二死3塁となり、抑えきれば大きく午前様に流れが傾きます。
しかし、太田クラブビアーズは強行を仕掛け、ビアーズ3番打者にレフト前に運ばれ、痛恨の失点を喫してしまいます。
ただ、今日の午前様はある程度の失点は想定済み。
何とか1失点でしのぎ切れば、まだ勝機はあります。
先発の中井投手は続くビアーズ4番打者に対し、全力投球で挑みサードゴロに打ち取り、1失点で切り抜けます。
攻める3回裏。 二死から勝井選手が死球を受け、完全試合を阻止しますが安打がでず、ノーヒットノーランを継続されてしまいます。
センターライン守備の好プレイで牽制アウト
守る4回表。 ビアーズ下位打線に2連打されてしまい二死1、2塁のピンチを迎えます。
しかし、ここで午前様の好プレイがでます。
ショート水巻選手が、ランナーの裏を見事にかき、牽制アウトにしピンチを脱します。
ここでビアーズの流れを断ち切ったことが結果的に午前様に流れを呼び寄せます。
攻める4回裏。 好プレイの後の攻め。午前様としては、まず1本ほしいところですが、この回も三者凡退に打ち取られてしまいます。
難しいセカンドフライをキャッチ
今日の午前様外野陣に死角はありません
5回から予定通り椎名投手に交代します。
椎名投手の大きな体から全身のバネを使って繰り出される投球は速度もあることながら、今日はキレもあり、ビアーズ打線を完全に封じ込め、追加点を許しませんが、午前様打線も凡退を築き、いまだ安打がありません。
守る最終回表。
ノーヒットながら、点差は1点。
この回は何としても抑えなければ勝機が亡くなります。
椎名投手は2者を凡退に打ち取りますが、強力打線を相手にやや疲れが出始め、制球みだれます。 四球を与えてしまい、ランナーを背負ってしまいますが、続くビアーズ打者をピッチャーゴロに打ち取り、椎名投手は永原監督の期待に応え、完璧なリリーフを成し遂げます。
ノーヒットノーランで迎える最終回
強力打線のビアーズ相手に、ここまで1点差でしのぎ切った最終回裏の攻撃。
しかし、いまだにノーヒットの午前様は、下手をするとノーヒットノーランを献上してしまうかもしれません。
まさに崖っぷちの状態ですが、午前様ナインは円陣を組み、声を出し、最終回の攻撃に挑みます。
最終回1点ビハインドであきらめていない午前様ナイン
ノーヒットノーランを打ち砕く三塁打 江川選手
土壇場での同点打 水巻選手
打順は、2番からの好打順。
この回先頭の林選手は、何が何でも出塁する意思で7球粘りますが、ファーストフライになり悔しさをにじませます。
迎えるバッターは、3番江川選手。
2013年MVPかつ、午前様唯一の甲子園経験者。
真芯で球をとらえ放った打球はライトの頭上を越え、フェンスに到達します。
クッションボールを処理する間に三塁を陥れ、
ノーヒットノーランを崩すとともに、値千金の同点のチャンスを作ります。
続く打者は、本日4番に座った中井選手。
内野ゴロでも1点の場面でしたが、既に中井選手は先発でスタミナを使い切ってしまっており、5球粘りますが内野フライに打ち取られ、悔しさを見せます。
続く打者は5番水巻選手。
投手の印象が強い水巻選手ですが、打率と長打率が高く、攻撃力も高い選手です。
午前様ナインは、祈るように水巻選手のバットに全てを託します。
水巻選手はその期待に応え、右中間にボールを運び、3塁ランナーがホームインし、土壇場で同点に追いつきます。
同点で特別ルールの延長戦へ
7回を終えて1対1の同点となり、審判より特別ルール(促進ルール)による延長線がコールされ、延長に突入します。
延長時に、内野手を呼び作戦を指示
名手砂河選手の広範囲守備で最少失点で切り抜ける
隙を見逃さず同点のホームイン 中井選手
劇的なサヨナラ安打 勝井選手
促進ルールは、ノーアウト満塁から始めるルールです。
一打大量得点のチャンスでもありますが、大量失点の危険性もあり、守る方はまず1アウト取ることが大事です。
守る延長8回表。
永原監督は、内野手を集め、指示と激を飛ばします。
やや疲れが見え始めた椎名投手でしたが、疲れを気持ちで振り払い、この回先頭打者をショートフライに打ち取り、まず1アウト取ります。
迎える打者はビアーズ4番打者。
四球も許されない場面で、バッテリーは真っ向勝負を挑みます。
放った打球は、センター奥深く長打コースへ飛びます。
ところが、名手砂河選手が長打を読んでおり、打球の落下点に追いつき捕球アウトにします。
タッチアップで1失点しますが、抜けていれば3失点していた場面でした。
二死2、3塁で最後の打者を三振に打ち取り、何とか1失点で切り抜け、攻撃に望みをつなぎます。
攻める延長8回裏。
2塁ランナーがホームインすればサヨナラです。
この回先頭は、椎名選手の打席で、ビアーズ投手もさすがに疲れが出たのか、パスボールをキャッチャーが前に弾き、その隙を見計らって、3塁ランナーの中井選手が見事ホームインし、すぐに同点に追いつきます。
しかも、椎名選手は四球を選び、同点で無死満塁のチャンスを迎えます。
1点取ればサヨナラ勝ち。
ここで午前様のとった作戦は、スクイズでした。
しかし、勝利の女神はそう簡単に1点をあたえてくれません。 投球を外され、飛び出していたランナーが挟まれ1アウトになります。
打者もフライで打ち取られ、二死満塁。
チャンスでもありますが、抑えられれば抽選となります。
迎える打者は、勝井選手。
長打が少ないイメージがありますが、今日は違いました。
放った打球はレフトの頭上を越え、スタンド手前でジャンプするエンタイトルツーベースとなり、サヨナラのランナーがホームインし、劇的なサヨナラで午前様が強敵太田ビアーズに勝利しました。
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江川 7 |
水巻 18 ■7回: 二塁打(右中間:打点1) |
勝井 21 ■8回: 二塁打(右中間:打点1:サヨナラ) |
![]() 今日のベンチの様子 Take 1 |
![]() 今日のベンチの様子 |
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中部日本大会出場の映像
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2014年5月18日(日)
※8回の延長は特別ルール(促進ルール)
投 手 中井 - 椎名
捕 手 林
3塁打 江川
2塁打 水巻(打点1)、勝井(打点1 サヨナラ)