開会式に整列する午前様ナイン
富山工業高校が甲子園出場を決め、ロンドンオリンピックが開幕した真夏の暑い日、北日本新聞朝間野球 県大会が行われました。 午前様クラブは、結成30年にして初の出場です。
開会式前に球場裏で待機します。
球場での入場行進は、2010年の中部日本大会、新潟エコスタジアム以来です。
どことなく、午前様ナインの緊張感がうかがえます。
旗手を務めるのは、金嶋選手。午前様ナインが入口で待機します。
プラカードを持つのは、江川選手。午前様ナインは元気よく行進します。
緊張もある中、初出場の午前様ナインは、富山県の強豪チームに並んでの開会式となりました。
開会式の後、サブグランドに移動し、試合の準備をします。
第1試合の午前様は、各自ウォーミングアップを行い、試合に臨みます。
午前様の相手は、滑川代表の日医工。
胸を借りるつもりで挑みます。
■1回表の守り
後攻めの午前様クラブは、守備からスタートです。
この大舞台に永原監督が指名した投手は、エース水巻投手。
山本捕手とマウンドで気合を入れます。
水巻投手の立ち上がりは、少し緊張したのか、死球を与えてしまい、無死1塁となります。
日医工は、すかさず盗塁を仕掛け、機動力で攻めてきます。
バント処理をする、金嶋選手、長森選手
日医工次の打者はセーフティーバントを仕掛け、キャッチャーの手前に転がりますが、俊足で駆け抜けられ、無死1、3塁といきなりピンチを迎えます。
すかさず盗塁を決められ無死2、3塁で日医工3番打者を迎えます。
放たれた打球は右中間に安打され、1点献上してしまいます。
ライトから返球する西田選手
すかさず盗塁を決められ無死2、3塁のピンチが続き迎えるバッターは、日医工4番打者。 ベンチから「まず1アウトを取ろう」と声がかかり、落ち着いた水巻投手が三振に打ち取り、1アウト。 そのとき、スクイズのサインが出ていたのか、3塁ランナーが飛び出しており、はさんでアウトを取り、2アウトをとります。
そして対するバッターは日医工5番打者。放った打球はレフト深くに突き刺さり、1失点。 さらに打った打者もホームを狙いますが、西田選手、砂河選手の連携返球でホームで刺し、2失点で踏みとどまります。
■1回裏の攻撃
いきなりビハインドで迎えた攻撃ですが、午前様ナインは円陣を組んで、声を出して臨みます。
先頭砂河選手は、バッターボックスで精神統一すると、日医工投手の初球をレフト前に運び、出塁します。
一死の状態から、砂河選手は盗塁を決め、悪送球でショートが後逸する間に、3塁を陥れます。
県大会午前様初打点 長久選手
ホームに突っ込む砂河選手
迎えるバッターは、3番長久選手。
放った打球は少し浅めのライトフライでしたが、砂河選手の高速タッチアップで難なく1点を返します。
■2回表の守り
立ち上がりを攻められた水巻投手ですが、2回はキレのある投球で日医工打線を3者凡退に打ち取ります。
ショートゴロをさばく江川選手(左) 送球を受ける長久選手(右)
ハイタッチする金嶋選手、江川選手
■2回裏の攻撃
安打で出塁 山本選手
きっちり送る江川選手
攻める2回の表は、先頭山本選手が安打で出塁し、江川選手がきっちり送り、一死2塁とチャンスメイクに成功します。
しかし、続く長森選手の打球が運悪くショートに飛び、山本選手がはさまれ、その間に長森選手が2塁を狙いますが、それも刺され、結果ダブルプレーを食らってしまいます。
■3回表の守り
きわどいクロスプレー 江川選手
守る3回表は、先頭打者にセーフティーバントで出塁を許してしまいます。
しかし、続く2者を打ち取り、二死2塁となります。
戦況を見守るベンチの様子
ところが、次の打者を四球で出塁させてしまうと、次の日医工4番打者に左中間深くにボールを運ばれ、痛恨の本塁打を許してしまい、3失点を喫してしまいます。
■3回裏の攻撃
攻める3回裏は、2者が打ち取られると、先頭砂河選手に回り、足への死球で出塁します。
続く金嶋選手の打球は、レフト方向に長打性の当たりが飛びますが、レフトに捕球され、チェンジとなります。
■4回表の守り
守る4回表、かなり気温が上がる中、四球でランナーを抱えるも、水巻投手が踏ん張り、この回を抑えます。
レフトフライをさばく永原ゆ選手
■4回裏の攻撃
安打で出塁 永原ゆ選手
選球眼で出塁 江川選手
攻める4回裏は、一死から永原ゆ選手が安打で出塁し、次の打者が倒れ、二死1塁から、江川選手が四球を選び二死1、2塁とチャンスメイクに成功しますが、後続を打ち取られ、得点に至りません。
■守る5回表
サードゴロをさばく金嶋選手
かなりの猛暑の中のリード 山本捕手
守る5回、気温も相当暑く、グランド内の午前様ナインは、暑さとも戦う中、長久選手の気合の捕球もあり、3者凡退に打ち取ります。
ファーストへの強襲打を見事にさばく長久選手。
踏ん張る水巻投手/ボールをさばく長森選手
■6回表の守り(最終回)
信じて見つめる午前様ベンチ
大会規定により、最終回となった6回表の守り。 先頭打者を三振に打ち取り、次の打者を長久選手のスーパーキャッチで2アウトをとります。
しかし、日医工の打線は緩めることなく攻めの姿勢を続け、1失点喫してしまいます。
ただ、苦しい時こそ声をだす午前様の姿勢は、午前様ナイン、ベンチに深く心に響きます。
最後は、水巻投手が渾身の投球で、三振に打ち取ります。
■6回裏の攻撃(最終回)
まさに熱投した水巻投手に午前様の最終回の攻撃。
ベンチ前で円陣を組み、最後まであきらめない姿勢を示します。
しかし、午前様の粘りは日医工には通じず、無念の敗退となりました。
午前様にとっては、苦い初出場でしたが、チームの糧となる試合でした。
かなりの猛暑の中、立派に戦った午前様ナインでした。
![]() |
![]() |
![]() |
砂河 2 |
山本 10 |
永原ゆ 9 |
![]() |
中部日本大会出場の映像
Copyright© Gozensama Club. All Right Reserved.
投 手 水巻
捕 手 山本