宙に舞う永原監督
朝霧の降りるさわやかな朝、砺波夜高行燈祭りのムードの中、北日本新聞社主催 朝間野球の決勝戦が行われました。
朝間野球は、草野球チームにとっては、もっとも価値の高い大会と言われ、午前様クラブはこれまでいくかのの大会で優勝しておりますが、朝間野球は30年の歴史の中で一度も優勝がなく、悲願の優勝をかけて試合に臨みます。
相手は、砺波4強の一角、もつ鍋万歳AW。先の高松宮杯では、1-3で午前様が破れており、如何に接戦に持ち込めるかが勝敗のカギとなります。
ただ、今回の午前様ナインは、朝4時にきっちり集合し、この試合にかける意気込みがうかがえました。
先発5イニング無失点 江川投手
先発は、先日、庄川クラブを完封した江川投手。永原監督は、今シーズンは打率も良く勢いのある江川投手を先発に指名します。 攻める初回の表は、AWエース宝田投手に三者連続三振に抑えられ、格の違いをいきなり見せつけられます。
守る初回の裏は、二死ランナー無しの状態からAW3番今村選手にレフト前に運ばれますが、江川投手の冷静な牽制でランナーを刺し、結果3人でAW打線を仕留めます。
攻める2回表は、山本選手が綺麗なレフト前ヒットで出塁しますが、後続が断たれ得点に至りません。
守る2回裏は、二塁打、死球と一死1、2塁のピンチを招きますが、後続をピッチャーフライ、サードゴロに仕留め、午前様はAWにくらいついていきます。
先制ホームを踏む 長久選手
試合が動いたのは、攻める4回の表。
3回まで7三振と、AWエース宝田投手に全くタイミングが合っていない午前様ナインでしたが、1試合に1度は必ずあるといわれるチャンスがこの回にやってきます。
先頭、3番長久選手。今シーズンは打撃はややスランプ気味ですが、ここ一番の強さがでます。
放った打球は右中間に突き刺さる2塁打となり、無死2塁と先制のチャンスを迎えます。
相手チームは、明らかな格上であり、相手投手を全くとらえることができない状態。本来ならば、送りバントでランナーを3塁に進める場面ですが、永原監督の奇襲采配が発動します。
4番永原ゆ選手の場面で、相手チームの裏をかく強行で打って出ます。
永原ゆ選手は期待に応え、センター前に安打を放ち、無死1、3塁のビックチャンスを迎えます。
次の打者は、ここ3試合打撃が上向き、早朝試合にめっぽう強い山本選手に打順が回ります。
この場面も、格上相手チームとの実力差を考えると、スクイズの場面ですが、再び、永原監督の奇襲采配が冴えわたります。
無死1、3塁のチャンスに、再び強行策をとり、山本選手に強行を指示します。
山本選手の放った打球は、詰まりながらもレフト前にポトリと落ちる安打で、三塁長久選手が先制のホームを踏みます。
無死1、2塁の場面で、次の打者はナゴヤドームで本塁打を放った長森選手。相手チームにしてみれば、強行があるかもしれないという予測をさせる中、永原監督は、送りバントのサインを出し一死2、3塁の得点チャンスメイクに成功します。
ここで迎えるバッターは、今シーズン現在首位打者の江川選手。永原監督の采配は、スクイズを選択します。
先の強行策、そして送りバントと、奇襲と堅実を織り交ぜた攻撃が伏線となり、相手チームにスクイズと思わせての強行と見せかけて、その裏をかくスクイズで三度永原監督の奇襲采配がきまります。
江川選手は、しっかりスクイズを決め、追加点をもぎ取ります。
チャンスの後には、ピンチあり。 守る4回裏は、先頭打者を死球で出塁させてしまいますが、江川投手気合の投球で、後続を3人で打ち取り、試合の主導権・流れを午前様に引き寄せます。
試合前に円陣を組む午前様ナイン
完封リレー完遂 金嶋投手
5回以降は、完全に投手戦となり、永原監督は、6回から今シーズン防御率0.000 の金嶋投手をリリーフマウンドに上げます
金嶋投手は、守る6回裏、AWクリーンナップを三者凡退に打ち取ります。
そして攻める最終回の表は、江川選手、西田選手が連続安打でチャンスメイクしますが、これ以上失点できないAW意地の守りで、後続を打ち取られます。
守る最終回の裏。あと3アウトで悲願の朝間野球優勝目前のところまでこぎつけます。
簡単に2アウトまでこぎつけますが、次の打者を死球で出塁させてしまうと、次の打者の凡打をエラーで出塁させてしまい、二死1、2塁のピンチを招きいれてしまいます。
しかし、今シーズンチームで一番多くクロージングを経験し、エラーからの失点ピンチを何度も切り抜けて、無失点記録を継続している金嶋投手にとってはピンチではありませんでした。
次の打者をショート後方のフライを長森選手がファインプレーでキャッチし、午前様クラブ悲願の朝間野球初優勝をもぎ取りました。
表彰式の様子
2安打1打点 表彰状を受け取る山本キャプテン
![]() 表彰される永原監督 |
![]() 優勝旗を受け取る橘ヘッドコーチ |
■永原監督の談話
創部30周年にしてきた日本朝間野球初優勝は長年の夢であり素晴らしい記念になりました。
県大会は砺波市代表としてしっかり戦ってこようと思います。
優勝旗を手に記念撮影
午前様優勝の記事が北日本新聞スポーツ面で掲載されていました。
ちなみに、日本代表の記事の横に出ていました。
山本 10 |
長久 22 |
永原ゆ 9 |
江川 27 |
西田 1 |
![]() 今日のベンチの様子 |
![]() 優勝旗を手に記念撮影 |
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中部日本大会出場の映像
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投 手 江川-金嶋
捕 手 山本
二塁打 長久
(ヘッドコーチ賞)
(監督賞)